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北アルプスの涸沢登山に関する各種情報(駐車場・コース・テント場など)まとめ

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涸沢登山に関する各種情報まとめ

北アルプスの涸沢は多くの登山者が訪れる人気スポットで、特に秋の紅葉のシーズンはテント場が色とりどりのテントで埋め尽くされる。

今回は涸沢にテント泊してみたいという方向けに涸沢登山に関する情報をまとめてみたいと思う。

涸沢ってどんなところ?

涸沢カールとは?

涸沢・北穂高岳

涸沢の紅葉

涸沢カールの直径は約2kmで、カール底の標高は2,300mである。カール壁の最高点は、槍・穂高連峰の中でも最も高い奥穂高岳(標高3,190m)で、カール壁上端からの比高は約900mあり、日本最大規模のカールである。南側は標高3,000mの稜線である奥穂高岳と前穂高岳を結ぶ吊り尾根が屏風のように視界を遮っている。

Wikipediaより引用

・・・というわけで、涸沢は正式には「涸沢カール」という山々に囲まれた地形のことを言う。

涸沢を目的地に訪れる人もいれば、その先の奥穂高岳や北穂高岳を目指して通過していく人もいる。涸沢は穂高連峰の登山基地のような位置づけで多くの登山者に親しまれている。

涸沢の魅力

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涸沢の魅力は多々あれど、誰が見ても一目瞭然なのが秋の紅葉だ。その年によって「当たり」「はずれ」はあるものの、目の前に広がる鮮やかな木々の彩りには圧倒されるはずである。

涸沢・北穂高岳

そして朝にはモルゲンロート(山の朝焼け)が穂高の山々を赤く染める。

たとえ山の頂に登らなくとも涸沢登山は僕たちに様々な感動を与えてくれる。

涸沢にはどうやって行けばいい?

涸沢まで行くための一般的なルートは上高地が出発地点になるが、マイカー規制で上高地バスターミナルまで自家用車で行くことができない。したがって、少し手前の沢渡に点在する駐車場に車を停め、バスやタクシーなどで上高地バスターミナルまで移動する。

マイカーで行く

関東地方から行く場合は中央道から長野自動車道に入り、松本インターで降りて上高地方面へ向かう。新島々駅あたりのコンビニエンスストアが事前に買い物できる最終地点になるので注意が必要。

涸沢の紅葉

おすすめの駐車場は「市営第3駐車場(かすみ沢)」。この駐車場は沢渡バスターミナルから出る始発バスに乗ることができ、トイレも水洗でとても綺麗。車の停める位置をバスターミナルへ続く通路のそばしておくとトイレのあるバスターミナルまで楽に移動できるし、翌朝バス乗り場まで移動するのも非常に楽。

ただこの駐車場は入り方が若干面倒で、地図上の「湯の郷公園」の方(地図の左側のほうにある「158号線」のマークの道)から入って、沢渡バスターミナル方面へ右折する。そして沢渡バスターミナル方面へ進むと「市営第3駐車場」の入口へ進む右折帯が見えてくる。

沢渡バスターミナルからのバスの時刻表:さわんど(沢渡)駐車場~上高地シャトルバス

バスで行く

上高地バスターミナルに直行する夜行バスを使えば、前日の夜にでて翌朝にはスタート地点に到着することができるため非常に便利。ただ時期によっては直行便ではなく途中でバスを乗り換えるケースもあるようなので、申し込むバスの経路をちゃんと確認しておこう。

上高地バスターミナルから涸沢までの登山ルートと所要時間

涸沢の紅葉

上高地バスターミナルから涸沢までのコースタイムはざっと6時間。

片道6時間と聞くと尻込みしてしまいそうになるかもしれないが、前半の3時間は歩きやすい道をほぼ平行移動していくだけだから疲労はそれほど感じない。涸沢に到着する最後の2時間くらいが本格的な登山と考えておけばいいと思う。

無料のヤマタイムを使えば上高地から涸沢までの詳細な地図やコースタイムなどを確認することができるので初めての方は必ず確認しよう。事前に山と高原地図を購入しているのであれば、あえてヤマタイムを使う必要はない。

  • 上高地バスターミナルから明神:1時間(トイレあり)
  • 明神から徳沢:1時間(トイレあり)
  • 徳沢から横尾:1時間(トイレあり)
  • 横尾から本谷橋:1時間20分
  • 本谷橋から涸沢:1時間40分

上高地バスターミナルから明神

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上高地バスターミナルから明神までは1時間くらい。

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急な坂道や荒れた路面などもないため歩きやすい。序盤は1時間ごとにこのような休憩ポイントがあるため、水分と行動食を摂りながら無理なく行動しよう。

明神から徳沢

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明神から徳沢も時間にして1時間程度。

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徳澤園は広い芝生のキャンプ場があって、炊事場やトイレもあることから、ここで1泊していく登山者も多い。ソフトクリームが人気。

徳沢から横尾

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徳沢から1時間ほど歩くと涸沢と槍ヶ岳の分岐点である横尾に到着する。

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ここは涸沢と槍ヶ岳の分岐点で、涸沢登山の場合は横尾山荘が最後のトイレ休憩となる。

徳澤園と同様に横尾にもテント場があるため、上高地バスターミナルからの出発時間が遅かった人はここで1泊してから涸沢に向かったほうがいいだろう。

横尾から本谷橋

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横尾から先はいよいよ本格的な登山道に入る。

涸沢・北穂高岳

横尾から1時間20分ほどで本谷橋という吊り橋のある休憩ポイントに到着する。

ここから先は涸沢まで登りが続くため、最後の休憩ポイントとして水分やエネルギーをしっかり補給して体力を回復させよう。

本谷橋から涸沢

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本谷橋から先は本格的な登りになる。これま以上に体への負荷が増え、体力を消耗していくが、紅葉の季節であれば周囲の絶景が疲れを軽減させてくれるはずだ。

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景色が開けてきたらもう一息。

涸沢の紅葉

この分岐が見えたら、山小屋泊ならそれぞれ該当する方向へ、テント泊なら涸沢小屋方面へ向かおう。

涸沢のテント場

テント場の管理は涸沢ヒュッテが行っているが、テント場へのアクセスは涸沢小屋方面から行った方が早い。テント場の受付は涸沢ヒュッテではなく、写真中央にある別の小屋になる。テント場の受付開始時間が割と遅め(午後2~3時)になっているため、到着後は受付を待たずに場所の確保とテントの設営を先に行う。

涸沢のテント場に到着したら

涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐から、涸沢小屋方面へ少し登ると岩だらけの広場に到着する。

到着したらすぐに場所探し

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一般的なテント場は、到着後に山小屋でテント泊の受付をすることになっているが、涸沢の場合はテント泊用の受付小屋があって、受付開始時間が午後2時か3時くらいからと割と遅めの時間設定になっている。涸沢にテント泊する場合は、先に場所を確保してテントを設営したうえで受付を行う。

テント泊の料金は1名1泊で1,000円。その他別料金で銀マットや地面のでこぼこが気になる人用のコンパネ(ベニヤ板みたいなもの)を借りることができる。

また、涸沢ヒュッテのトイレ使用料と水代がテント泊の料金に含まれているため自由に利用することができる。

テントの設営場所はトイレや水の利用を考えて涸沢ヒュッテに近い場所を探した方が良いだろう。

テントの張り方

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こんな岩だらけのどこにテントを張ればいいのだ?と思われる方もいるかもしれないが、実際に行ってみるとテントを張るためのスペースが点在していることが分かる。

涸沢のテント場のほとんどが上の写真のような岩や砂利で形成されたスペースになる。頑張って探せばもう少しマシな場所もあるにはあるが、いずれにしてもペグが刺さる場所はほとんどない。テント設営時は岩を使ってペグを固定したり、テントから出ている引き綱を岩にくくりつけてテントを固定しなければならない。

通常の設営方法とは異なるため、うまくテントを固定できない場合は近くの登山者に声をかけて教えてもらおう。恥ずかしくて人に聞けないようであれば、周囲をウロウロしてみれば見本となるテントがすぐに見つかるはずだ。

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テント設営後は受付時に受け取った「テント設営許可証」をテントの外の見えやすいところに取り付ける。

涸沢での食事

涸沢に到着したらテント場で自分で持ってきた食事を食べてもいいし、比較的早い時間帯であれば涸沢ヒュッテや涸沢小屋で販売している食事を食べてもいい。せっかく涸沢まで来たのであれば、到着後の軽い食事はどちらかの小屋で食べてみよう。

涸沢ヒュッテ

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涸沢の紅葉

僕はいつも涸沢に来ると、テントを設営したあとに涸沢ヒュッテで「おでんセット」を食べて一息入れる。

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まずはこれらを頂きながらテラスから一望できる涸沢の風景を楽しみ、一息入れたところで売店で缶ビールとつまみを買ってテントに戻る。

テント泊でも当日の午後4時までにヒュッテ宿泊受付に申し込めば、小屋泊の人たちと同じ食事を食べることができる。

  • 夕食 ¥2500
  • 朝食 ¥1500
  • 弁当 ¥1000

涸沢ヒュッテ:https://www.karasawa-hyutte.com/

涸沢小屋

涸沢・北穂高岳

涸沢・北穂高岳

涸沢ヒュッテとテント場を挟んで反対側にある涸沢小屋のテラスもこれまた絶景のテラス。食事メニューも涸沢ヒュッテ同様に定番メニューになっている。

涸沢小屋も事前に申し込んでおけば小屋泊の人たちと同じ食事を食べることができる。

  • 夕食2200円
  • 朝食1200円

テント泊の場合はトイレ・水ともに涸沢ヒュッテを利用するため、こちらまで足を運ぶことは少ないが、僕の場合は北穂高岳に登って下山してきたときにここでカレーライスとビールを注文してテラスで頂いた。

涸沢・北穂高岳

カレーはごく普通の味付けだが、テラスからの絶景と疲れた体がカレーの味を何割か増してくれた。

涸沢小屋:http://www.karasawagoya.com/

涸沢登山まとめ

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涸沢登山は片道約6時間と初心者には少々長めの行動時間ではあるが、序盤の3時間はほぼ平坦な道で本格的な登りは後半の1~2時間程度なので比較的歩きやすい。また、休憩ポイントも一定時間ごとに用意されているため、登山の計画も立てやすいはずである。

涸沢は非常に人気のスポットであるため、紅葉が見ごろの時期になると平日でも非常に混雑する。そこで今回はたとえ混んでいても自分のスペースを確実に確保できるテント泊をテーマに書いてみた。

テント泊登山は山小屋泊よりも荷物が増え、現地までの道のりは大変かもしれない、テント場ですごす時間は格別。まだ涸沢に行ったことがない人はテントをかついでぜひ挑戦してみてほしい。

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