山でのトラブル

過去の山岳遭難記録を学び「もしもの時」に備えよう

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山頂からの素晴らしい展望、テント場で食べる食事、夜にトイレに行きたくなってテントの外に出た時に目にする満点の星空などなど。登山は普段の生活では見ることのできない美しい風景を目にすることができる。

しかし、自然は僕たちの望むものばかりを提供してくれるわけではない。

自然の生み出す美しさというのは決して僕たちのためにあるものではないということを、時折牙をむく脅威にさらされて思い知らされる。そんな自然の脅威になすすべもなく命を落とす人も毎年一定数は存在していて、僕はその一員にならないように、ある程度のリスクヘッジをし、天気が思わしくない時は山に入らないように心がけている。

また、これまで起こった様々な出来事を知るように努め、自分に置き換えもしもに備えるようにしている。

明日は我が身。

そう思って、時々書店で「これは」と思った書籍などは手にとって、場合によっては購入してじっくり読むことにしている。登山を初めて2年目だった昨年は、以下の書籍を購入し、山の恐ろしさと、自然の脅威にさらされた時の人間の脆さを改めて学んだ。

登山は楽しいし、自然が産み出す景色は素晴らしい。でも「もしも」に備えて実際に起こったことを頭に入れて、自分自身に同じようなことが起こらないように備えておく必要がある。

「トムラウシ山遭難」に学ぶ低体温症の恐怖

トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか (ヤマケイ文庫)

トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか

北海道のトムラウシ山で発生した遭難事故について書かれた本。

このケースは少し特殊で、夏のトムラウシ山で激しい風雨に襲われたツアー登山のパーティーの多数が低体温症になり亡くなってしまったという痛ましい話。登場人物が多いため、途中で誰が誰だかよく分からなくなってしまうかもしれないが、著者の丁寧な取材と生存者の証言などから、当時のトムラウシ山の凄まじい状況が伝わってくる。

なぜ同じ状況下で歩いていた人たちが生死を分けたのかについても検証していて、非常に勉強になった。レインウエア、着替え、行動食などなど・・・普段あまり考えずに装備している道具や持ち物がいかに重要なのかということを理解した。

山岳遭難の生還者から学ぶ 

ドキュメント生還-山岳遭難からの救出 (ヤマケイ文庫)

ドキュメント 生還 山岳遭難からの救出

この本は山に登る人すべてに読んで欲しいと思える素晴らしい内容だった。

遭難に関する書籍を素晴らしいと表現するのには少々語弊があるが、ちょっとしたボタンの掛け違いで、誰にでも遭難は起こりうるものだということがよくわかる。本書の中には日帰り登山できる丹沢で遭難した人も登場する。

遭難はなにも日本アルプスのような高山だけとは限らない。もし自分が同じような状況になったとき、どのように行動すべきなのか?また間違った行動とはどのようなものなのか?もし自分自身が遭難してしまった時に、この本を読んでいたかいないかで生死を分けることになるかもしれない。

もしもに備えた取り組みも

「自分は大丈夫」そう思っていたも、もしもの事態はいつどこで発生するかわからない。

モンベルには山岳保険(運動危険補償特約付傷害総合保険)という登山者用の保険があり、JRO(ジロー)日本山岳救助機構合同会社の会員制度などもあるため、自分の登山スタイルを考慮したうえで加入しておいたほうが良いだろう。

僕はJROに加入している。遭難時は最大330万円まで捜索・救助費用を補填してくれるようになっている。不測の事態で捜索が必要になり、費用が発生する事態になっても対応してもらえるように、登山届にJROの会員No.を記入するようにしている。

 

登山の楽しさ、厳しさをマンガで楽しめる「岳」はオススメ

漫画の「岳」は登山における楽しい話中心ではあるが、山の厳しさを物語るエピソードもたくさんあって考えさせられる。

そして読後は山に行きたくなってしまう素敵な作品なので、未読の方はぜひチェックしてみてほしい。

岳(1) (ビッグコミックス)

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