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滝が凍る!?雲竜渓谷(栃木県日光市)の氷瀑に圧倒される!

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雲竜渓谷

雲竜渓谷

栃木県日光市の山奥に雲竜渓谷という場所がある。

この渓谷の最奥地にある滝や周辺は、毎年1月下旬から2月上旬にかけて完全に凍ってしまう。数年前までは知る人ぞ知る秘境だったようだが、登山雑誌「山と渓谷」で特集されてからは広く知られるようになり、毎年見頃の時期になると多くのハイカーたちが集まる。

山のお友達にこの渓谷の存在を教えてもらってからずっと気になっていて、ついに我慢ができなくなり最寄りの好日山荘で12本爪のアイゼンを購入し、仲間数名で突撃することとなった。

滝尾神社と路面凍結

自宅の横浜から栃木県の日光市へ

朝4時に横浜の自宅を車で出発し、今回一緒に行動するメンバーをピックアップして第三京浜→首都高速→東北道と経由して日光市へ向かった。

雲竜渓谷へ入るには日光東照宮の脇の林道を走り、車輛通行止めのところまで移動してスタートするのが最短コース。しかし、この林道最終地点はすぐに満車になってしまうばかりか、路面が凍結しているとスタッドレスタイヤを履いていても辿り着けない可能性が高い、運転技術と車の性能が求められる場所。

僕たちは休日であること、到着時間があまり早くないことを考慮して、車輛通行止めのゲートからだいぶ下にある、滝尾神社駐車場に車を停めるつもりでいた。ただ滝尾神社駐車場も土日祝日ともなると早々に車で埋め尽くされてしまう可能性が高いため、もし満車だった場合は日光駅まで車を戻してタクシーでゲートまで行くというプランBも検討していた。

滝尾神社前のアイスバーンでタイヤが空転

滝尾神社の駐車場目前まできたところで、路面の凍結が酷くなり、ちょっとした坂道でタイヤが空転して進めなくなってしまった。後ろからタクシーがくるたびに、脇によけて先に行ってもらい、何度かトライしてみるとなかなかうまくいかない。3シーズン目を迎えたスタッドレスタイヤとFF駆動のオデッセイではここが限界なのだろうか。

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「これでダメなら駅からタクシーだ」

最後のチャレンジは助走距離を伸ばして、これまで以上にスピードをつけて難関のアイスバーンへ突っ込んだ。するとこれまで何度挑戦しても駄目だった凍った坂道をようやくクリアすることができた。アイスバーンの坂道から駐車場までの間は、タイヤが空転したまま勢いで走った感があり、もう2度とこんな走行はしたくないと思ったが、なんとか無事に駐車場にたどり着けて安心した。

この時点で時刻は朝の8時をまわっていたが、幸いにも車2台ぶんくらいの空きスペースがあった。無事に車を停め、仕度を済ませて少し遅めのスタート。  

雲竜渓谷へ向けて出発!

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車輛通行止めゲートまでひたすら歩く

滝尾神社の駐車場から林道の車輛通行止めゲートまでは1時間弱。

もし4WDでタイヤにチェーンなどを装着していれば、この1時間弱の林道歩きをショートカットできる。ただ、それなりにパワフルな車で運転に自身がある人以外はやめておいたほうがいいと思う。車両通行止め地点まで走ってくれるタクシーも中にはあったが、かなり攻めた走りをしていたから、ちょっと弱気になったり止まったりしたら途端に登れなくなってしまうハイレベルな道だということをここに記しておく。

林道の分岐で道を間違える

車輛通行止めゲートから先はルートが分岐している。後で調べたところによれば、どちらからもゴールには辿り着けるようなのだが、正規のルートは左の林道コース。 僕たちは誤って右に進んでしまい、途中で悩みに悩んで引き返し、大きくタイムをロスしてしまった。  

洞門岩でアイゼン装着

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長い林道歩きが終わると洞門岩という場所に到着する。

まだ必要ないよという人もいるが、ここでアイゼンを装着するのが暗黙の了解のようになっている。僕たちもここでアイゼンを登山靴に装着し、右の沢沿いコースを進んだ。(左の林道コースも正規ルートらしい) 

いよいよ雲竜渓谷の中心部

洞門岩から沢沿いを歩いたり、アップダウンのある巻き道を歩いたりとバリエーションに富んだルートを歩き終えると、いよいよ雲竜渓谷の中心部に差し掛かる。

雪が積もった急な階段を手摺につかまりながら下りて少し歩くと、待ちに待った氷の世界が目の前に現れた。

美しき氷の世界

雲竜渓谷

序盤の退屈な林道歩きが報われる素晴らしい景色が目の前に広がる。渓谷のすべてが凍っているわけではなく、両サイドがカッチカチに凍っているだけで、沢は普通に水が流れている。足元はしっかり踏み固められていて、歩きやすくなっているが、所々で沢を渡渉する必要があり、水にはまってしまわないように注意が必要だ。

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雪国に住んでいたこともあるため、大きなつららは沢山見てきたけれど、ここにあるつららはもはやつららではない。

撮影スポットの氷柱

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この日は朝から天気もよく、気温はそれほど上がらないという予報ではあったが、氷の表面をよく見ると少しずつ溶けている印象を受けた。

氷柱の内側に入って撮影できるここも、到着する少し前に氷が派手に崩落するところを見てしまい、仮にヘルメットを被っていても、こんなのが崩れて落ちてきたら死ぬだろ普通と思い、近くで見るだけにしておいた。

それにしても何がどのようにしてこんな氷の世界が形成されていくのだろう? 誰か微速度撮影で雲竜渓谷周辺を撮影して欲しいものである。

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雲竜渓谷の中心部に入ってからは驚きと興奮の連続で、あっという間に最奥地のすぐそばまで辿り着いてしまう。

奥に見えるのが雲竜瀑。今回の目的地だ。 奥へは正面から直登するか、右に巻いていったん登って滝壺に下りるかのどちらか。僕たちは安全重視で右へ進んだ。

たぶんここまでは軽アイゼンがあれば十分だと思うけど、ここから先は爪の数の多いアイゼンの方が安心して登れるんじゃないかと思った。今回のメンバーのひとりは6本爪のアイゼンでトレッキングポールもピッケルも無かったため、途中で危険を感じて引き返した。行ける人は軽装備でも行けるのかもしれないが、心配な人は備えあって憂い無しということで、ちゃんとした道具を持ってくることをお勧めする。  

雲竜渓谷の核心部「雲竜瀑」

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多くを語る必要はない。

近寄りすぎると全景が視界に収まらないほどの巨大な存在。

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こんな巨大な氷塊はこれまで見たことがない。ヒエヒエの実の能力者のしわざ!?

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ここで昼食を食べてから帰る予定だったが、序盤に道を間違えてタイムロスしてしまったこと、メンバーを途中で1名残してきていることもあり、雲竜渓谷の氷瀑を堪能し写真撮影をした後に引き返すことに。  

帰路

滝尾神社の駐車場に向かって来た道を戻った。

ついさっき見たばかりの風景だというのに、写真を撮るために何度も足を止めてしまう。

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写真の右中央を見てもらうとわかる通り、氷の崩落はすでにだいぶ進行していた。

雲竜渓谷の見頃は1月下旬から2月上旬と非常に期間が短い。今回僕たちが訪れたのはギリギリのタイミングだったのかもしれない。

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とは言っても、自然が作り上げた氷の世界は圧巻だった。

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氷の宮殿を抜けると「ひたすら林道を歩く」という避けたい現実が待っている。

長く退屈な林道歩きを耐えぬき、滝尾神社の駐車場に到着したのは夕方の4時過ぎくらい。

帰りに宇都宮で餃子

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すっかり腹ぺこな僕たちは車を宇都宮に走らせ餃子を堪能し、家路についた。

すごく美味しかったけど、何かが足りないとずっと思っていた何かが家に着いて判明した。

ビールだ。

雲竜渓谷の行き方

雲竜渓谷は栃木県の日光東照宮の脇を入ったすこし先にスタート地点がある。トイレや給水地点などは何もないため、事前のトイレと水食料の準備は忘れないこと。

車:次のいずれか

  1. 林道最終地点
  2. 林道途中の空きスペース
  3. 滝尾神社駐車場
  4. 日光駅周辺の駐車場からのタクシー

電車

  1. 日光駅からタクシー

タクシーは会社によって林道のゲートまで行ってくれる場合と、そうでない場合があるため、事前の電話確認でしっかり状況を把握しておいたほうがいいと思う。

また、車はスタッドレスタイヤ必須なのはもちろんのこと、FF車などの場合は路面凍結で坂を上れない場合もあるため、タイヤチェーンなども準備しておいたほうがいいかもしれない。 僕のオデッセイは滝尾神社駐車場までが精一杯。もっと奥まで登って停車しているFF車もあったから、その辺は車の性能や運転技術によるのかもしれない。  

服装・持ち物

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必須

あった方が良い

衣類に関しては重ね着できるものを何枚か持って行けば問題ないと思うが、防水性の登山靴とアイゼンだけは必須アイテムなので必ず持参すること。沢を何度も渡渉するため、トレッキングポールがあると便利だと思う。あとゲイターとかもあると靴やパンツが汚れなくていいかも。  

雲竜渓谷最奥地までのルート

ネットを見ていると他のルートでも雲竜瀑まで辿り着けるようだが、以下のルートが一般的。

  1. 車を降りたところから車輛通行止めの林道最終地点まで歩く
  2. 車止めのゲートまで着いたら分岐を左へ
  3. 林道をひたすら歩き洞門岩へ到着したらアイゼンを装着
  4. 分岐左は林道コース・右は沢沿いコース
  5. 雲竜渓谷入口で分岐したコースが合流
  6. 急な階段を下り雲竜渓谷中核部へ
  7. 雲竜瀑へは右の巻き道をいったん登って滝壺へ下りる

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