その他 登山

冬の明神ヶ岳山頂で串揚げを食べる日帰りプチ縦走

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明神ヶ岳

僕は天気予報が雨の場合は登山の予定を中止する。

展望のない山を登ってもまったく楽しくないというのが理由のひとつだが、一番の理由は悪天候によるトラブルを避けるためだ。

ちょっと慎重すぎるかもしれないが、美しい風景をのんびり眺めがらビールを飲むことを目的としている僕にとって、悪天候のなか山に登ることはデメリットはあってもメリットはほとんどない。

このようなスタンスで山登りをしていると、決めていた予定をギリギリになってキャンセルしたり、計画すら立てていなかったのに思い立って出かけたりと、自己中心的な登山になってしまい、誰かと行動を共にすることはなくなってくる。

したがって1年のうちの殆どが単独行での登山となり、仲間や同僚などと登るグループ登山は年に数回程度。

今年もそんな感じになるだろうなと思っていたところ、早くも1回目のグループ登山が開催され、無事に終えることができたので、今回はその模様を記録しておきたいと思う。

公共交通機関を使った登山計画

「たまにはみんなで登りましょう」というLINEの号令とともにメンバーが集まったものの、なかなかそこから現実的な計画に発展しない状況を見かねて、日帰りできる関東近県の登山ルートを探してみることにした。

普段から車で目的地まで移動することが多い僕は、たまには運転しないで済む山行にしたいなと思い、以下の項目をテーマにして登る山とルートを考えてみることにした。

  • 公共交通機関を使って出発地点まで移動できること
  • 展望が良いこと
  • 初心者でも日が暮れるまでに下山できること

色々検討した結果、複数の登山道があり目的に合ったルート作成ができそうだということで、箱根の明神ヶ岳に目的地が決定した。

明神ヶ岳は、神奈川県の南足柄市と箱根町の境にある山で、標高は1,169mとそれほど高い山ではないものの、山頂からの展望が良く季節を問わず登山者が訪れる人気の山。

せっかく公共交通機関を使って現地まで移動するのだから、こういう時にしか歩けないルートを歩こうと考え、スタート地点とゴール地点が異なる「プチ縦走」で明神ヶ岳を目指すこととなった。

 

大雄山駅から登山口のある最乗寺へ

伊豆登山鉄道大雄山線

2017年2月12日。

伊豆箱根鉄道大雄山線の終点である大雄山駅に朝8時の待ち合わせ。

金太郎

東海道線で小田原駅まで移動し、そこから伊豆箱根鉄道大雄山線に乗り換え、7時45分に終点の大雄山駅に到着した。このあたりは金太郎のゆかりの地らしく、駅前には金太郎とその仲間たちの銅像が立っていた。

8時前後にメンバー全員が集まり、駅のすぐ隣にあるバスターミナルから8時14分に出発するバスに乗り込み、登山のスタート地点である最乗寺へ移動した。

終点の道了尊(最乗寺)でバスを下車し、少し歩いたところにあるトイレで用を足し、出発の準備を整えた。今回のルート上にはトイレがなく、出発地点の最乗寺と下山を予定している宮城野のバス停の近くの公衆トイレの2箇所のみ。

したがって過度の暴飲暴食は避けたいところ。車を運転しない日帰り登山であるため、山頂までビールを担いで登ろうかとも思ったが、このようなトイレ事情があるため、ビールは下山後の楽しみに取っておくことにした。

 

最乗寺から見晴屋まで

明神ヶ岳

明神ヶ岳へ続く登山道へ向かうためには最乗寺の中の階段をしばらく登る必要がある。

明神ヶ岳

一番最初の階段はそれほど斜度はないが、徐々に階段の傾斜が厳しくなってくる。この連続する階段を登りきった先に、いわゆる登山道が姿を表す。

明神ヶ岳

明神ヶ岳

最乗寺に到着した段階で、周囲にはちらほらと雪が残っており、スタート地点から雪があるということは・・・と若干の不安を抱いてのスタートとなったが、心配は現実のものとなり歩けば歩くほど雪は少しずつ増えていった。

明神ヶ岳

道路を何度か通り過ぎ、じわじわと高度を上げていく。

今回歩いたルートは急斜面も少なく、歩きやすい登山道ではあるが、所々で「え、これどうやって登るの?」と言いたくなるくらいの段差があり、足が止まる場面が何度かあった。

明神ヶ岳

出発して1時間ほどで明神ヶ岳見晴小屋に到着した。

写真を見ていただければ分かると思うが小屋の中にはだれもいない。そして小屋の外も中もボロボロで小屋を小屋として利用出来るような状態ではなかった。

素晴らしい展望が期待できそうな名前の小屋ではあるが、ここからの見晴らしは「まあまあ」といったところ。皆が驚き感動するような見晴らしではないことをここに記しておく。

もちろんトイレはない。

 

スカイツリーとランドマークタワーが見えた!

明神ヶ岳

見晴らし小屋から30分ほど歩くと神明水という水場に到着する。

この水場から先は、振り返るたびに素晴らしい絶景が目に飛び込んできて、ついつい写真撮影をしていまい歩行スピードが落ちてしまう。

明神ヶ岳

小田原の街から江ノ島方面までバッチリ見える。

明神ヶ岳

ズームで寄ってみると右側に江ノ島が見える。

小田原から江ノ島に続く海沿いを一望できる機会はそうあるものではない。

明神ヶ岳

カメラを少し左に動かしてみると、遥か遠くに見覚えのある形状の建造物がうっすら見えてくる。

スカイツリー

写真中央を見てもらうと棒状の何かがそびえ立っているのがわかるはずだ。

ひときわ目立つこの形状はスカイツリーと見て間違いないだろう。

ランドマークタワー

そして黒っぽい高層ビルは、みなとみらいにあるランドマークタワーだ。少し右には横浜ベイブリッジも確認できた。

冬場は空気が澄んでいて遠くの景色がよく見えると言われているが、まさか箱根まで来てスカイツリーが見えるとは思わなかった。

 

さらに雪深くなる明神ヶ岳への登山道

明神ヶ岳

山から見える街の景色を休憩しながら楽しんだ我々は再び歩き出した。

気がつけば雪はさらに増え、登山道は雪に包まれていた。一昨日に平地でも降雪があったため、当然山には積もっているだろうと思っていたがまさかここまでとは・・・。

明神ヶ岳

ただ、雪はたっぷり積もっているものの、ご覧の通り非常に緩やかな上り坂であるため、アイゼンなどを装着しなくても難なく歩くことができた。

しかしノーアイゼンで問題なかったのは、今回歩いた登山道のコンディションがたまたま良かっただけで、毎回こうなるとは限らない。たとえ低山でも冬場には軽アイゼンやチェーンスパイクなどの雪面歩行用の道具を常に携帯するように気をつけてほしい。

 

最後の急登を登り明神ヶ岳の山頂へ

明神ヶ岳

iPhoneに入れてある地図アプリ「山と高原地図」の現在位置を見ると、山頂まであと少し。このまま緩い登りが続くのかと思いきや、最後に急登が待ち受けていた。

明神ヶ岳

雪と泥が入り混じった急斜面を一歩一歩丁寧にあるいて登る。

このような雪の残った急斜面でも難なく登れたのは、雪が柔らかく足を踏み込むステップがあったからで、もし凍り付いていたら登りきれていたかどうか分からない。

明神ヶ岳

最後の力を振り絞り、急登を登りきると明神ヶ岳の山頂へ続く道と、宮城野へ下る道の分岐に出る。

そして目の前には煙が湧き上がる大涌谷が。

明神ヶ岳

背後には小田原から先へ広がる湘南の海や横浜の街並みが見える。

山頂はもう目の前だけど、しばらく立ち止まって絶景を堪能した。

 

明神ヶ岳の山頂へ到着

明神ヶ岳

分岐から歩いて1分ちょっとで山頂に到着。

明神ヶ岳の山頂は平で広々としていて、休憩にはもってこいの場所だ。

明神ヶ岳

ここまでの道中で、チラリチラリと見えていた富士山がご覧の通りバッチリ見える。

明神ヶ岳

写真右奥には南アルプスも確認することができた。

明神ヶ岳の山頂は、晴れてさえいればご覧のような見事な景色を楽しむことができる。

 

明神ヶ岳の山頂で串揚げを食べる

明神ヶ岳

今回、同行者が「山頂で串揚げを食べたい」とさまざまな食材と油を荷揚げしてきてくれた。

LINEでのやり取りからはどの程度の本気度なのかよくわからなかったが、食事の準備を初めてマジだということが分かった。

明神ヶ岳

クッカーに油を入れて、串に刺した具を揚げている様子。

まさか山頂で串揚げを食べるとは思わなかった。味はできたてということもあって非常に美味しかった。

使用後の油は「固めるテンプル」でゼリー状にしたうえで、ゴミ袋に収納して持ち帰った。

普段はお湯で温めたり、お湯で戻したりといった質素な食事ばかりを食べているため、山頂で食べるこういったご馳走は非常に新鮮だった。後片付けが大変だったり、持ち帰るゴミの量が増えたりと、面倒なこともあるにはあるが、たまにはこういうのも悪くないなと思った。

 

宮城野方面へ下山

明神ヶ岳

なんだかんだで山頂には2時間ほど滞在。

気がつけば雲が増えてきて、暖かい太陽の日差しが届かなくなってきた。

食事の後片付けを済ませ、宮城野へ向けて下山することにした。

今回はスタート地点へ戻るピストン登山ではなく、スタート地点とは異なる場所へ下山するプチ縦走がテーマ。

宮城野という強羅駅方面へ下る。

時間があれば金時山までぐるりと歩いて下山するルートを歩いてもいいなと思ったが、日照時間の短い冬場だし、山頂に2時間も滞在してしまったことで時間があまり残されていない。

ドロドロの登山道を滑って転ばないように、足運びを慎重にじわじわと高度を下げていく。

下山途中で明星ヶ岳へ続く分岐に差し掛かったが、山頂からの展望はイマイチらしいということで今回はパス。2時間ほど歩いて宮城野まで無事に下山することができた。

足元はドロドロ。

下山後は宮城野のバス停そばの公衆トイレで用を足し、強羅駅までバスで移動しようとするも丁度良いバスがなかったため、箱根湯本行きのバスに乗ることにした。

この日は連休最終日ということもあり、箱根湯本までの道が渋滞して到着までに結構な時間を要してしまった。

とはいえ疲労困憊だった我々は、バスの中で爆睡していたため、渋滞によって長引いた乗車時間を苦痛に感じることはなかった。

箱根湯本に到着した僕たちは、温泉にも入らず食事も取らず、小田原駅まで移動したところで解散となった。

当初は公共交通機関を使っての登山なのだから、下山後は温泉に入ったり軽く食べて飲んだりと、いろいろ考えてはいたのだが参加者全員がクタクタに疲れていたため、そのまま解散して帰ることになった。

解散後、帰る方向が同じ同僚と小田原駅で食事をして帰路についた。

 

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