その他 登山

大倉尾根から塔ノ岳・鍋割山を歩いたある春の日曜日

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とある4月下旬の日曜日。

年が明けてから山登りらしい山登りをしていない僕は、そろそろ少しずつ体を山登り仕様に変化させていく必要があるなと思い、いつもの山に登ることに決めた。

いつもの山というのは自宅からほどよく近く、それなりに登り甲斐のある丹沢の塔ノ岳のことである。僕自身それほど丹沢に思い入れがあるわけではないが、家から割と近くてがっつり歩くことができることから、これまで何度も登っている。

いつもは北アルプスなどの高所登山が難しくなってきた秋頃に登ることが多く、新緑の時期に登るのは今回が初めてだった。塔ノ岳の山頂へは幾つかのルートがあって、たまには違った場所から登ってみるのも悪くはないのではないか?と考えたが、なにせ突然決めた登山であるため、結局いつもの大倉尾根から塔ノ岳山頂を目指す計画となった。

スタート地点の大倉には朝5時くらいに到着するつもりでいたが、久しぶりの登山ということで前の晩からかなり入れ込んでしまって眠りにつくことができず、結局1時間ほど寝坊してしまった。

慌てて家を飛び出して、大倉の駐車場に到着したのは朝6時前くらい。駐車場には登山者と思われる車両で埋め尽くされており、すでに3台程度の空きしか残されていなかった。滑り込みセーフで駐車スペースを確保した僕は、荷物を持ってバス停そばのトイレで用を足し、5:57に塔ノ岳へ向けて出発した。

塔ノ岳を目指して大倉を出発

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この日は快晴。

昨年来の久しぶりの登山ではあるが、バックパックは日帰り装備の軽い重量になっているためか、足取りは軽い。木々の隙間から差し込む陽の光を感じながら足を進めていく。

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木々は新緑の時期を迎えていた。

太陽の光を浴びて透き通って見える木々の葉がとても綺麗だった。

本格的な登りに突入

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見晴茶屋を超えたあたりから徐々に傾斜が出てきて、大倉尾根の醍醐味?である階段登りが始まる。

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「やっぱり登山っていいよなあ」と久しぶりの山登りに高ぶっていた気持ちが、先の見えない階段地獄を歩いているうちに萎えてくる・・・。ただ、日帰り登山のバックパックの重量で足が音を上げていては、これから訪れるテント泊登山のシーズンには対応できない。

体に蓄積していく疲労を感じながら1歩1歩と足を前へ進める。

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堀山の家からは木々の間から富士山が見える。

初めての人であれば「わあ、富士山が見える」と写真を撮影するところだが、ここで富士山を撮ってもあまり意味がないことを知っている僕はカメラは構えずに、サコッシュからブラックサンダーを取り出して立ったまま口に放り込んだ。

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堀山の家を超えても階段地獄は続く。

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花立山荘に近づくにつれ、背の高い木々が少なくなり、自分がどのくらい登ってきたのかを背後の絶景が教えてくれる。相変わらず階段は続くけれど、立ち止まってペットボトルの水を口にしながら後ろを振り返ると少しだけ気持ちが和らぐ。

ほんの少しだけだけど。

花立山荘で休憩

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8:16に花立山荘に到着。

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外は相変わらずの快晴で日差しがとても強い。外で呑気に休憩する気分にはなれなかったので、花立山荘に入ってコーラを買って休憩することにした。

ここまでの道中で体がだいぶ温まっていた(内面的にも外面的にも)が、窓や入口から時折抜けていく爽やかな風のおかげで熱を持った体をクールダウンさせることができた。

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花立山荘の外には桜が咲いていた。

下界の桜は今年は開花が早く3月中に咲き始めて4月早々には散ってしまっていた。

4月下旬に綺麗に咲く桜の花が見れるとは思っていなかった。

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花立山荘でしっかり休憩したことで、階段で目減りしていた体力ゲージがだいぶ回復した。辛かった階段の段差や斜度も若干和らいだ感があり、だいぶ歩きやすくなった。

金冷シの分岐を右に曲がり塔ノ岳山頂へ向かう。

塔ノ岳山頂に到着

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9:00 塔ノ岳山頂に到着。

大倉の駐車場を出発したのが朝の6時だったから休憩込みで約3時間くらいで塔ノ岳山頂に到着した計算になる。

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この日は雲ひとつない快晴で、塔ノ岳山頂からの富士山もこの通り。

僕は雲がそれなりある場合はカメラを三脚に取り付けてタイムラプス撮影をするんだけど、ここまで雲がないと何枚撮っても動画として成立しない。

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仕方なく登山者を入れたスナップを数枚撮ったところで次の目的地に向かうことにした。

塔ノ岳の山頂に到着した段階での疲労の具合を見て、そのまま来た道を戻るか鍋割山を経由して下山するかを決めることにしていた。今回は久しぶりの登山で体力的に不安はあったが、現時点ではまだまだ歩けそうだし、常に不安視している膝痛の予兆も感じられなかった。

僕は鍋割山で鍋焼きうどんを食べてから下山することに決めた。

鍋割山へ向けて出発

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登山者と富士山は絵になる。ただもう少し木々の葉が欲しいかな。

麓のあたりは新緑の時期で木々の緑が美しかったが、塔ノ岳山頂付近はまだこれからといった感じ。

塔ノ岳山頂から金冷シの分岐まで一旦戻り、来た道へは戻らずに鍋割山方面へ進む。

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鍋割山への道は大倉尾根のような激しい登りはなく歩きやすい。

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そして所々で少し遅めの春を感じることができる。

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いちいち立ち止まりながら撮影していたこともあって鍋割山までの道中は疲れることなく楽しく歩くことができた。

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しばらく下ったり登ったりをしていると鍋割山荘が見えてきた。

鍋割山荘の鍋焼きうどんを食べる

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9:56 鍋割山&鍋割山荘に到着。

ここに来たら一息入れる前にしなければならないことがある。

それは鍋焼きうどんの注文である。

鍋割山荘の人気メニュー(それ以外のメニューがあるのかは分からない)である鍋焼きうどんは、混雑してくると注文してから出来上がるまでに時間がかなりかかってしまう。したがって鍋割山荘に到着したらすぐに外のベンチにバックパックを置いて、鍋割山荘に入って鍋焼きうどんをオーダーしなければならない。(ここに来て鍋焼きうどんを食べないのは焼き肉屋に入って肉を食わないのと同じであると僕は思っている)

注文方法はカウンターにある用紙にカタカナで苗字を書き、その横に注文数を書く。そして山荘内で名前を呼ばれるまで待機するといった流れだ。混雑時に注文して「自分の順番はあとどれくらいかな?」と、カウンターの記入用紙を見に行くと中にいるオヤジさんに怒鳴られるので、とにかくじっと待たなければならない。

今回は朝10時ということもあって、鍋焼きうどんの待ち時間はオーダーを入れてからの純粋な調理時間だけで済んだ。

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このような快晴の日は山荘内で食べるよりも外で食べた方が良いのは誰にでも分かる。

適当な場所に座り、富士山を眺めながら鍋焼きうどんを頂いた。

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こちらが鍋割山荘の鍋焼きうどん。

具材がたっぷり入っていて非常に美味しい。このボリュームと味で千円は破格の値段だと思う。あっという間に平らげてしまった。

大倉へ下山

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お腹も膨れたところで鍋割山から出発地点の大倉へ向かう。

まだまだ早い時間ということもあって、鍋割山に登ってくる大勢の登山者たちとすれ違った。

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11:31 後沢乗越。

まだまだ先は長いが、新緑の木々に包まれた登山道を歩くのは気持ちが良い。

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さらに下っていくと沢に出る。

まだまだ登山者とすれ違うが、今から登って下山したら結構遅い時間になるはずだけど大丈夫なのかな?と心の中で思いはするけれど、人それぞれ計画を立てて山に入っているはずなので余計なお節介はやめておいた。

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12:08 二俣。

ここには水が入った大量のペットボトルが置かれていて、通りすがりの登山者たちがボランティアで鍋割山荘まで荷上げしている。さすがにこの時間になるとペットボトルは1本も残っていなかった。

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二俣から先は林道をひたすら歩く。

走れる人は走ってしまったほうが退屈な時間を短縮できていいと思う。僕もあわよくばそのつもりだったが、二俣にたどり着くまでにだいぶ体力を消耗してしまい、走る余力が残っていなかった。

そう、僕は下山が苦手なのだ。

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13:05 大倉バス停。

二俣から1時間ほど林道を歩き、スタート地点である大倉に戻ってきた。

バス停には登山を終えたハイカーたちが列をなしてバスの扉が開くのを待っていた。この日は丹沢の開山祭が行われていたようで、バスの向こう側にはモンベルやグレゴリーなどの登山メーカーが出店していた。会場には食べ物なども販売していたが、これといって食べたいものが見つからなかったため、何も買わずに帰ることにした。

今年1発目としてはまずまずの登山だったと思う。

もし残念な点を挙げるとすれば僕の大腿四頭筋の持久力と、バックパックのように気軽に下せない体についた脂肪の量くらいかな・・・。夏までにはなんとかしたい。(と毎年思っている)

おまけ

今回の塔ノ岳・鍋割山登山では写真以外に、新たに購入したGoPro HERO6を使って4K動画を撮影した。専用のジンバルに取り付けて撮影しているので手振れを抑えた割と安定した動画になっていると思う。

アングルに変化のない主観での撮影ばかりで退屈かもしれないが、登山の雰囲気が少しでも伝われば幸いです。



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