北アルプス 登山

夏休みの上高地周遊登山の計画とその結末について

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夏休みの上高地周遊登山

 

今年の僕の夏休みは上高地を起点とした周遊コースを計画していた。上高地をスタートし、蝶ヶ岳→常念岳→大天井岳→槍ヶ岳→北穂高岳→奥穂高岳→北穂高岳→上高地といった具合である。

しかし、予定していた時期の天候はずっと雨。

とはいえ今更休みの予定を変えることは難しいため、天気が良くなることを願いつつ現地入りした7月下旬のある日の深夜。雨の沢渡の駐車場に車中泊で前泊し、翌朝5時10分の始発バスにて上高地バスターミナルへ向かった。

沢渡駐車場から上高地バスターミナルへ

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始発のバスは人もまばら。

平日だしこの天気だからそりゃそうだよなと思いながら外の景色を眺めていた。

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バスはガラガラだったが、上高地バスターミナルは各所からすでに登山者が集まっていて、各自出発の準備を整えていた。

蝶ヶ岳へ向けて出発

6:18

登山届は事前にネットから提出済。準備運動を終えた僕は初日の宿泊地である蝶ヶ岳ヒュッテへ向けて出発した。

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朝の上高地は濃い霧に覆われ幻想的な雰囲気が漂っていた。静かに流れる梓川の脇を僕を含めた登山者たちが歩いていく。時間が時間だけに登山者以外の人間は誰もいない。

しばらく続く平行移動

上高地を起点とした登山には幾つかの目的地があるが、いずれにしても序盤は平坦で退屈な平行移動が続く。準備運動だと思えば悪くはないが、何回も訪れていることもあり、いいかげん飽きてきてしまった。

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明神を超えたあたりから天気が回復してきたのか、木々の間から陽が差し込んできた。徳沢の直前にさしかかると雲の切れ間から青空が見えてきた。もしかしたら今回の登山は「当たり」だったのではないか?

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おだやかな朝を迎える徳沢園に到着したときはそんな気すらしていた。

徳沢園でしばし休憩

7:27

この日の徳沢園は学生たちが宿泊していたらしく、ちょうど朝食の配給が行われていた。ここから先は本格的な登山道になるため、しっかり休憩するつもりでいたが、学生たちがありとあらゆる場所で座って朝食を食べているため、休憩場所がなかなか見つからなかった。

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結局お店の「持ち込みの食事はご遠慮ください」と書かれた席に座って、持ってきた行動食を食べ、しばらく休憩することとなった。休憩中に多くの登山者たちが通り過ぎて行ったが、今回僕が向かう蝶ヶ岳方面へ歩いていく人は誰もいなかった。

徳沢登山口から蝶ヶ岳へ

7:48

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休憩後は横尾方面とは反対側にある蝶ヶ岳・長塀山(ながかべやま)へ向かう「徳沢登山口」に向かう。

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ここからようやく本格的な登山道にさしかかるわけだが、最初のポイントである長塀山までは標準コースタイムで3時間40分かかる。しかも道中は殆ど樹林帯で展望はほぼなく急登というなかなかハードな登山道になっている。

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登山口に入ったところからすぐに本格的な登りになり、じわじわと体から汗がにじみ出てきた。

そして好天したと思っていた天気がここにきて再び悪化してきた。最初は前日に降った雨の雫が落ちてきていると思っていたが、雫の落ちてくる頻度が徐々に増してきて「これは雨だな」ということに途中で気が付いた。

最初は持ってきた一眼レフやGoproなどで色々と撮影しながら歩くつもりだったが、天候が悪化してきたため撮影機材はバックパックにしまい、雨天用のカバーを付けて歩きに集中することにした。

長塀山に到着

11:00

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長い長い、ひたすら長い登りを経てようやく長塀山に到着した。ここまでくれば蝶ヶ岳まであと一息。相変わらず雨はパラパラと降り続けており、休憩するような場所はなかったが、とりあえずバックパックを下して小休止。

天気が良ければここから周囲の山々が見えるとのことだったが、残念ながら周囲は真っ白で何も見えなかった。

蝶ヶ岳登頂

11:53

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長塀山から約1時間でようやく蝶ヶ岳山頂に到着。

三股から登った時は先に蝶ヶ岳ヒュッテに到着して、そこから山頂を目指したが、上高地からの場合は先に山頂に到着する。どちらにせよ山頂と蝶ヶ岳ヒュッテは目と鼻の先であるため大した違いはないのだが。

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蝶ヶ岳の素晴らしいところは穂高連峰を一望できる素晴らしい展望だが、この日はあいにくの天気で穂高の「ほ」の字も見えない残念な展望。

蝶ヶ岳ヒュッテに入った直後に大雨

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まだ正午ということもあってテント場はガラガラ。場所取りの必要もなさそうだし、先にテント泊の受付を済まそうと蝶ヶ岳ヒュッテの中に入り、テント場の受付を済ませていると外から「ザーーーー」という激しい雨音が聞こえてきた。

まだテントを張っていないのにちょっと待ってくれよと思ったが、激しい雨が収まる気配がなかったため、しばらく小屋で買ったビールを飲みながら雨が弱まるのを待った。

蝶ヶ岳のテント場にオニドーム1を設営

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雨足が弱まったところでテント場に向かいめぼしい場所にオニドーム1を設営した。幸い蝶ヶ岳のテント場は水はけが良く、場所を選べば雨が降っても水たまりになったりすることはなさそうだった。

昼から寝るまでの間はすることがなさすぎて本当に退屈だった。天気は相変わらずで、テント場から穂高連峰はまったく見えず、蝶ヶ岳ヒュッテがうっすら見えるくらいの視界の悪さ。

スマホの電波が入るため、テントの中で寝そべってひたすら暇を潰した。

翌日以降の行程をどうするか

もしこのまま天候が改善しないようであれば、ここから先へは進まずに下山しようと考えていて、夕方の「山の天気予報」を見てから考えようと山の天気予報の更新をテントの中で待った。

そして夕方の更新が行われ、情報を確認すると翌朝には天気が少し改善するという予報が掲載されていた。ただ翌々日以降の天気は相変わらず思わしくないため、とりあえず翌朝早めに起きて天気の状況を見てから行程を決めようと考え、早めに夕食を食べ眠りについた。

2日目の朝、そして・・・

午前3時になるまで何度目を覚ましたか分からないが、とりあえず寝ては起きてを繰り返しながら予定の時間を迎えた。

そして期待していた天気のほうは残念な結果だった。目が覚めた段階ですでに結構な雨が降っており、朝食の準備を進めている間も雨は降ったり止んだりを繰り返していた。テントから顔を出してみると周囲は相変わらずの状況で展望はまったくなかった。

色々と考えた結果、今回は先へ進むことを諦め下山することにした。

5:19

5時に出発できるように朝食を食べテント内を片付け、雨が止んだところを見計らってテントを撤収し午前5時過ぎに下山を開始した。

下山は来た道を戻るのみ。

天気も悪く写真を撮影する必要もないため、すべてをバックパックに収納し、黙々と足を進め徳沢へ向けて標高を下げた。

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7:52

徳沢園に到着し小休憩。ソフトクリームとコカ・コーラでエネルギーを補充した。あまりの暑さにレインウエアを脱ぐと、上半身からしばらく湯気がもくもくとあがった。

そして財布の中のお札はびっしょり濡れていた。これは外側からの濡れではなく内側からの濡れだろう。雨の日は防水透湿のゴアテックスを身に着けていても、処理しきれない内側からの汗や蒸気が衣類や持ち物を濡らしてしまうため注意が必要だと思った。

8:20

休憩後は上高地バスターミナルへ向けて平行移動するのみ。雨足が弱まったため、レインウエアのズボンを脱いで上着のみという状態で出発したが、ほどなくして再び雨足が強まり、徐々に本降りに近づいて行った。

9:00

明神館に到着する頃には雨は本降りになっていた。

慌てて建物の中に避難し、雨足が収まるまで少し休憩することにした。財布の千円札は濡れてしまっていて自動販売機が受け付けてくれなかったため、売店で両替してもらった小銭でオロナミンCを購入した。

その後も雨は収まるどころかさらに強くなり、レインウエアを着ていても歩きたくないレベルに達して下ため、やむなく売店の傘を購入して先へ進むことにした。

本降りのなか傘をさしてトボトボと上高地バスターミナルへ向かった。

雨だからなのか、カエルがピョコピョコと道を横断していくところに何度か遭遇し、小梨平キャンプ場の少し手前ではカモが道を横断していった。思わぬ通行者に少し心が和んだ瞬間だった。

10:00

上高地バスターミナルに到着し5泊6日で考えていた上高地周遊登山は1泊2日の蝶ヶ岳登山として全日程を終えた。

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靴を洗い、お土産を購入し、バスに乗車。沢渡の駐車場で車に乗り換えて家に帰った。

 

残念な結果に終わってしまったがこれもまた登山。

これに懲りずにまた計画を立てて山に登りたいと思う。

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