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千円と旧五千円のモデル?富士山を撮りに本栖湖に行ってきた

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本栖湖

ゴールデンウィーク前半の4月30日からの3日間。僕は仕事を休んで、蝶ヶ岳と常念岳のふたつのピークを踏む周回コースを歩く計画を立てていた。登山用のザックに荷物を詰め込み、あとは直近の天気予報をチェックして出発するだけの状態まで準備は進んでいた。

ところが天気予報をチェックしてみると、連休中の北アルプスは天気が荒れる可能性が高いという予報が・・・。

天気がひとたび荒れれば吹雪になる可能性すらある残雪期の登山は、あらゆるリスクを想定して無理のない計画を心掛けなければならない。そして、残雪期の山における悪天候の予報は、僕のようなにわかハイカーにとっては入山禁止の知らせともいえる。

そんなわけで、楽しみにしていた残雪期登山は延期することに決めた。

登山が中止になり、予定がすっぽりと空いてしまった僕は、仕事帰りに買い込んできたビールをしこたま飲んでしまい、連休初日の午前中をぐだぐだネットをして過ごすという非常に残念な時間の使い方をしてしまう・・・。

これはさすがに勿体無いと思い、どこかに出かけようと慌てて情報収集を開始した。

富士山を撮影しに本栖湖の撮影スポットへ

山に登れないのであれば、最近購入したフルサイズ一眼レフのD750を持って富士山を撮りに行こう。そう思って富士山の撮影スポットを検証した結果、千円札や旧五千円札の裏の絵に採用されているという本栖湖周辺を目的地に決めた。

ちょうど近くで富士芝桜まつりが見頃を迎えそうだったし、その先の白糸の滝もそれほど遠くない。

昼過ぎに出発すれば夕方には到着できそうだし、夜はその辺で車中泊すればいいだろう。僕は普段使い用のザックに防寒具と簡単な登山用品を詰め込み、別のバッグにカメラ用品を入れて車に飛び乗った。

本栖湖に到着

富士山

自宅の横浜を昼過ぎに出発し、本栖湖周辺に到着したのは16時くらい。

本栖湖の撮影スポットは浩庵キャンプ場のすぐそば。周辺には普通車数台と軽自動車数台が駐車できるスペースがあり、少し先の本栖湖公衆トイレにも3台ほどのスペースがある。(トイレは基本的に利用する人用)

ここを訪れる人のほとんどは、路肩に車を駐車してサッと撮影して帰っていくようで、滞在時間はかなり短い。僕はこの日どこかで車中泊するつもりだったため、周辺をウロウロしながらじっくり撮影していたが、他の観光客は次から次へとめまぐるしい感じだった。

富士山

この日は風が少し強めではあったが、比較的天気が良かったこともあり、本栖湖の湖畔に設営できるキャンプ場は多くのキャンパーで賑わっていた。水際に車を停めて、大きなテントを設営してみな思い思いの時間を過ごしているようで、とても楽しそうに見えた。

こんな贅沢なロケーションのキャンプ場だったら多少料金が高くても一度は訪れたい。

中之倉峠の展望台へプチ登山

中之倉峠

中之倉峠

本栖湖公衆トイレのすぐ横に、中之倉峠への登山口があり、登った先にある展望台からは、本栖湖と富士山を一望することができる。・・・という情報を事前に仕入れていたため、しばらく駐車場周辺で撮影をした後に登ってみることにした。

中之倉峠

木に括り付けられた標識には「徒歩30分程度」となっていたが、そこまで時間はかからなかった。ただ、結構な勾配があり登りはとても疲れるし、下りも階段のような段差がない斜面は気をつけて歩かないと滑って尻餅をついてしまうかもしれない。ここを歩く際は、ソールがしっかりした滑りづらい靴を履いていくことをお勧めする。

これを登山といってよいのか微妙なラインだが、いちおう今年初の山登り。

荷物は普段の登山とは比べものにならないくらい軽いはずなのに、足取りが重かったのは僕自身が増量したからかもしれない。夏までに減量しなければ・・・。

中之倉峠

しばらく登った先に展望台の標識があり、そこを左に少し下りたところに展望台がある。

富士山

展望台からの眺めは見事だった。

富士山を望む方向は同じだが、目線が高くなることで駐車場からの本栖湖と富士山とはまた違った見え方だった。

富士山

展望台には僕の他に先客が1名、あとは下山時に2名ほどすれ違っただけだった。たぶん本栖湖からの富士山は、みんな「ついで」に立ち寄る場所で、わざわざ苦労してここまで来る人は少ないのかもしれない。撮影に適した季節になるともう少し混み合うのだろうか?

「ここが千円札・旧五千円札のモデルの場所かー」とその時はしみじみ感じていたが、帰宅後に調べてみたらどうやら違うらしいことが判明した。その辺については後ほど・・・。

下山後は「富士展望の湯ゆらり」で温泉に

予定では展望台で夕暮れの富士山を撮影するつもりだったが、思っていた以上に早く展望台に到着してしまい、日没まで結構時間があるうえに「今の時期はそれほど赤くそまらないよ」と先にいた方に言われてしまったため、だったら長居は無用かなと思い下山することに。

ふたたび本栖湖の駐車場周辺をウロウロしているうちに夕暮れ時を迎えた。

富士山

確かにあんまり赤く染まらないな・・・。

日没後は気温が一気に下がり、肌寒くなってきたため、写真撮影を切り上げて車を道の駅なるさわに向けて走らせた。

本栖湖から30分弱くらい来た道を戻り、道の駅なるさわの奥にある「富士展望の湯ゆらり」という温泉施設で1日の疲れを癒すことに。じっくり温泉に浸かり、冷えた体を温めたのち、大食堂で食事を食べ、車を道の駅なるさわの駐車場に移動させた。

道の駅なるさわのすぐそばにセブンイレブンがあって、そこでビールとつまみを買って一杯ひっかけてから眠ろうかと思ったが、睡魔には勝てなかった。シートを倒し、ブランケットを足にかけ車の中で朝を待つ。

しばらく快適だと思っていた車内も、みるみるうちに室温が下がり、寒さで目を覚ました。ユニクロのダウンとブランケットだけでは寒さを凌げないなと感じた僕は、念のために持ってきた寝袋をザックから出して使うことにした。

秋の北アルプスにテント泊する際にも使う寝袋だけあって暖かい。車中泊をする時にこれがあればどこでも快適に眠れそうだ。

※道の駅なるさわは車中泊が禁止されているという情報がインターネット上に流れているが自治体に問い合わせたところ「トラブルは自己責任で」という前提であれば問題ないという返答だった

起床

前夜は久しぶりの山登りで体を酷使したせいか、寝袋に入ってからはグッスリと眠ることができた。スマホの目覚ましを3時30分くらいにセットしていたが、それよりも早い時間に目が覚めた。当然ながら周囲はまだ真っ暗。

2日目の予定は再び本栖湖の中之倉峠へ登り、富士山と日の出を撮影するつもりだった。

道の駅なるさわを3時過ぎに出発し本栖湖へ向けて車を走らせる。

どうやら深夜から早朝にかけての時間帯は、制限速度を超過した大型トラックの往来が激しいらしく、緊張感のある運転を強いられた。

富士山と日の出を撮りに中之倉峠の展望台へ

中之倉峠

本栖湖の駐車場へ到着した僕は、車内でしばらく暖をとり、日の出の時間と展望台に到着する時間のタイミングを見計らって中之倉峠へ向けて出発した。まだ登山道は真っ暗で、持ってきた登山用のヘッドライトと懐中電灯で足元を照らしながら先へ進んだ。

富士山

4時30分くらいに展望台に到着した。先客はなく、僕だけの展望台となった。

しかし空が少しずつ色づいてくると同時に、右から徐々に雲の群れが・・・。

富士山

悪い予感は的中し、そろそろ日の出の時間ですよというタイミングで大量の雲が富士山を覆い隠してしまった。

無念の下山

しばらく展望台で粘るも、時々雲の切れ間から富士山が見えたりもしたが、時間は刻々と過ぎ、日の出の時間帯は終わりを迎えた。

富士山

こうして日の出撮影は失敗に終わり、雲に覆われた富士山も待てども待てども現れそうにないため、サクッと下山して車に戻って朝ごはんを食べることにした。朝食中に少しずつではあるが、雲が取れて富士山が見えてきた。

富士山

昨日と同様に上空は風が強く吹いているようで、雲の動きがめまぐるしい。

千円札と旧五千円札裏に描かれている本栖湖と富士山について

千円札の裏の富士山と自分が撮影した幾つかの写真と照らしわせてみたものの、画角が一致するものが見つからない。誰かが描いた絵か何かだから写真の画角とは一致しないのかな?と思いつつもネットで検索してみたところ、お札の絵は実在する写真がモデルになっていることが分かった。

千円札と旧五千円札の裏に描かれている絵は、大正から昭和にかけて活躍した岡田紅陽という写真家が撮影した「湖畔の春」という作品がモデルになっているらしく、湖畔の春は中之倉峠の展望台から撮影した写真ではないということがわかった。

どうやら湖畔の春は、中之倉峠の展望台の手前から、少し先に歩いたところにある岩の上から撮影されたものらしい。

この情報を知ってしまった僕は、ふたたび本栖湖で富士山を撮影すべき理由が3つに増えた。

  • 逆さ富士の撮影
  • 日の出の撮影
  • 湖畔の春と同じ画角からの撮影

次はもっと寒くて空気が澄んでいる時期かな。

朝食後は次の目的地である富士芝桜まつりへ車を走らせた。

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