北アルプス 登山

テント泊で行く北アルプス裏銀座途中下山の旅 前編「日本三大急登のブナ立尾根を登る」

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もし「これまで登山をしてきた中でベストな登山は?」と聞かれたら、迷わず即答できるのが登山を初めて3年目に挑戦した4泊5日の裏銀座縦走だ。

裏銀座縦走
北アルプス裏銀座縦走の旅 1日目 「烏帽子岳とブルームーン」

夏休みを利用して4泊5日の裏銀座縦走に挑戦した。 これまで登山では2泊3日で八ヶ岳を歩いたのが最長で、今回の4泊5日は未知の領域。はたして無事に予定のルートを歩き切ることができるのか少し心配だったが、 ...

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そんな裏銀座縦走のコース上にある山小屋「三俣山荘のオーナーの伊藤圭さん」が特集されていた。この番組を見終えたあと、僕の中で裏銀座縦走をまた歩きたいという想いが強くなり、登山用にと取ってあった3日間の休みを使って久しぶりに歩いてみることにした。

ただ3日間の休みだけではゴール地点である槍ヶ岳まで行くことができないため、今回はスタート地点の七倉山荘からブナ立尾根を登り、烏帽子小屋と三俣山荘でテント泊をして双六小屋から新穂高温泉に下山するという「裏銀座縦走途中下山の旅」を計画した。(2018年8月10日~12日)

竹橋から毎日あるぺん号で七倉山荘へ

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仕事を終えた木曜日の夜。

事前にパッキングしてあったバックパックを背負い、自宅から毎日新聞社のある竹橋駅へ向かった。受付を済ませてバスに乗り込み22時30分に毎日新聞社前を出発。高速道路のサービスエリアで2回の休憩をはさみ、裏銀座縦走の出発地点となる七倉山荘前に午前4時前くらいに到着した。

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バスを降りると周囲は暗闇の中。

バスから発せられる明かりを頼りに下された荷物の中から自分のバックパックを探し出し、七倉山荘前に設置されているタクシー乗り場のベンチに荷物を置いた。

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裏銀座縦走は七倉山荘の先にある高瀬ダムから少し歩いた先にある登山口が起点となる。夜行バスを使って七倉山荘に到着した場合、登山口までのアプローチは歩くかタクシーを使うかの2つ。

タクシーの場合は七倉山荘のすぐそばにあるトンネルが朝5時半にならないとゲートが開かないため、到着してから1時間半ほど七倉山荘前で時間を潰さなければならない。(タクシーは登山口手前の高瀬ダムまで)

歩いて登山口まで行く場合は七倉山荘から2時間弱くらいかかる。しかも七倉山荘の先にある約1キロほどのトンネルは明け方まで照明がなく完全な暗闇で、ヘッドライトの灯りを頼りに歩かなければならない。

どちらを選んでも高瀬ダム周辺に到着するのは朝6時くらい。

僕は前回同様タクシーを待つことにした。何故かというと、裏銀座縦走をテント泊で歩く場合はどれだけスタートを急いでも1日目はあまり意味がないことを知っているからである。(理由は後述)

乗り合いタクシーを利用して高瀬ダムへ

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七倉山荘からのタクシーには僕と他の登山者の計4名で乗車した。高瀬ダムまでの料金は2200円で1人当り550円。

車中から道中を見ていたが、七倉山荘から高瀬ダムまでは歩くと結構距離があるように感じた。

日本三大急登のブナ立尾根

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高瀬ダムから少し歩いたところに裏銀座縦走の登山口に到着。

ここからが本番。

黄色い案内の上に「12」というプレートが付いているが、これはブナ立尾根の終点である烏帽子小屋までのカウントダウンを表している。どのような間隔で設置されているかは分からないが、あとどのくらいで烏帽子小屋に到着するかが何となく分かる。

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ブナ立尾根は日本三大急登に数えられている登山道で、山と高原地図のコースタイムはかなり長めに設定されている。しかし数年前に初めてここを登った時、そして今回も「そこまで時間はかからないよなぁ」というのが僕の感想。

この日ここを登ってきた登山者数名と話をしてみたが僕と同じ感想を持った方が多かった。

烏帽子小屋に到着

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高瀬ダムをスタートして約3時間で烏帽子小屋に到着した。

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烏帽子小屋は昔ながらの山小屋といった感じ。

山小屋の前の地面はレーキで丁寧にならしてあって日本庭園みたいだった。「あれ、ここって入っていいんだっけ?」と戸惑うほど綺麗に地面がならしてあって足を踏み出すのをためらってしまったくらい。

テントを設営して烏帽子岳へ

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まだ時刻は朝の9時過ぎ。

登山は早出早着が基本ではあるものの、午前9時はさすがに早すぎる。まだまだ先へ進みたいところだが、烏帽子小屋の先にある野口五郎小屋と水晶小屋にはテント場がなく、さらに先にある三俣山荘まで移動しなければならない。頑張れば1日目に三俣山荘まで行けなくもないが、到着は結構遅い時間になってしまう。

したがってテント泊を貫くのであれば初日は烏帽子小屋のテント場に宿泊することになる。

これが最初に書いた「どれだけスタートを急いでも1日目はあまり意味がない」理由だ。

そんなわけで烏帽子小屋にテントを設営し、不要なものをテントに置いて烏帽子岳へ向かった・・・が、あれよあれよとガスがわき上がってきて視界がご覧の通りに。

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烏帽子岳へ向かう途中で休憩しながらガスが晴れるのをしばらく待っては見たものの、一向に晴れる気配がなかったため、ピークハントは諦めて烏帽子小屋へ戻ることに。

烏帽子小屋でカレーライスを食べる

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小屋に戻ってきたところで時刻が11時を過た。

喫茶メニューが注文できるようになったのでビールとカレーライスを注文した。最近はテント泊登山でも山小屋に早く到着した時は山小屋の食事を積極的に食べるようにしている。

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ガラガラの自炊室でカレーの到着を待つ。

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烏帽子小屋のカレーライス。

具は大き目で味付けは一般的なカレーライス。だがそれがいい。

ビールを飲みながら美味しく頂いた。

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食後は小屋の前で赤牛岳方面をぼーっと眺めて時間を潰した。

時間が経つにつれ雲の量がどんどん増え、青い晴れ間は雲に覆われていった。

テント場に戻って晩御飯を食べ就寝

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小屋の前の展望もイマイチな感じになってきたためテントに戻った。

烏帽子小屋のテント場は平らでペグも刺さってとても快適。ただ近くに池があったり木々に囲まれたりしている関係で虫は普通にいる。

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そうそう。

烏帽子小屋のテント場に激安テントのトラックマンが張られていた。北アルプスのテント場でこのテントと出会えるとは思わなかった。

このテントは若干重量はあるが登山用テントとしては激安の部類に入っており、耐久性・台風性ともに若干の不安が残るが、烏帽子小屋のテント場くらいであれば問題なく使えそうな気がした。

 

自分のテントに戻ったあとは夕食を早めにして翌日に備えて眠ることにした。

つづく。



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