【熊野古道】十津川温泉から果無峠を経て熊野本宮大社へ!【秋の小辺路を歩く #4】

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【熊野古道】伯母子峠から十津川温泉まで移動して民宿松乃屋に泊まる【秋の小辺路を歩く #3】
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世界遺産の熊野古道を歩く旅。

スタート地点の金剛三味院からゴール地点の熊野本宮大社までの約70kmを2泊3日で歩く小辺路縦走の旅の最終日。

非常に険しく辛い旅に感じたけれど、今日で最後だと思うと何となく寂しいような気持ちになる。

朝5時過ぎに起床して出発の準備を始めた。

昴の郷で不要になった荷物(テントや寝袋)を宅急便で自宅に送ったことで、バックパックがだいぶ軽くなった。これなら最後の峠も何とかクリアできるはず。

準備を済ませて宿の方にお願いしていたおにぎりを受け取って6時に出発した。

最終日も昨日一緒に歩いたソロの男性と同行することになった。天気は早朝まで雨が降っていたが出発時はそれほど気になるレベルではなくなっていた。

民宿を出て少し歩いたところで果無峠の登山口に到着。

登山道に入ると石畳の急坂が始まった。

雨は強まったり弱まったり。

収まる気配はない。  

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果無集落

果無集落

少し歩くと果無集落に到着した。

なかなか趣のある集落だった。果無集落は「天空の郷てんくうのさと」と呼ばれているようで、晴れていればその名の通り見事な景色を目にすることができたのかもしれないが、この日は残念ながらご覧の空模様・・・。

果無集落に到着したところで雨足が強まり、屋根のあるところで小休止。

有名な世界遺産の石碑での記念撮影も雨のせいでたいした写真が撮れなかった。

果無集落から次のチェックポイントである観音堂まではおよそ70分。登り坂を延々と歩く辛い区間。

しばらく歩いていると向こうから見たことのある風貌の方々が歩いて来るなと思ったら昴の郷で別れた3人組だった。どうやらこの先の観音堂で1泊したが、天気が悪いので峠越えを諦めてバスを使って本宮まで行くことにしたとのことだった。

あと少しというところまで来て引き返すのは非常に勿体ないような気がしたが、彼らが決めたことだから仕方がない。

笑顔でお別れして先を進んだ。

観音堂

観音堂

8時に観音堂に到着。

ここには宿泊用の小屋があり、さっきすれ違った3人組はここで昨夜をすごしたらしい。宿泊に際して床を掃除したり先客のコウモリを追い払ったりと大変だったとすれ違ったときに話していた。

観音堂の小屋周辺はトイレも水場もあり、十津川温泉からもうひと頑張りできる人であれば、宿を利用せずに宿泊できる。

僕たちはここで宿から持って来たおにぎりを食べ、コーヒーを飲んで最後の登りに備えた。  

果無峠

果無峠

9時過ぎに果無峠登頂。

観音堂でしっかり休憩したおかげか、これまで登ってきた峠よりも辛さは感じなかった。

登ってしまえばあとは下るだけ。

ゴールの熊野本宮大社まではまだまだ距離があるが、ここから先は楽な下り道。辛い登りではお互い口数が少なかったが、下りになると体力的にも気持ち的にも楽になったからか会話が弾む。

峠を越えると朝の雨は何だったんだ?と思えるくらい天気が安定してきた。もしかしたら峠のこちら側は雨がそれほど降らなかったのかもしれない。

三十丁石手前の開けた場所から見た本宮町。

こうやって見るとゴールまではまだまだ遠いことが分かる。

徐々に天気も良くなってきた。陽の光がさす緩やかな山道を歩くのはとても気持ちがよい。  

膝痛

峠を下っている途中で左膝に違和感が出てきた。

それほど気にならなかった違和感は徐々に痛みに変わってきて、左足を曲げるだけで激痛が走るようになり、峠を降りきる手前あたりでかなりペースダウンしてしまった。

ようやく峠を降りきった。

写真の赤い線は高度を表している。左の金剛峯寺がスタート地点で、伯母子峠→三浦峠→果無峠と歩いてきたわけだ。こうやって見ると最後の果無峠のアップダウンがなかなかエグイ。

道の駅「奥熊野古道ほんぐう」で水分補給しつつ休憩。自動販売機で味の付いた水分を久しぶりに飲んだ。しばらく休憩したのちに熊野本宮大社を目指して出発。

痛めた左膝は相変わらず。

道の駅まで来ればゴールはもうすぐ・・・と思っていたがそうでもなかった。そう感じたのは僕の足が限界に近づいていたからかもしれない。ちょっとした坂を下ったり、階段を降りたりするたびに左膝に激痛が走る。

九鬼ヶ口関所跡。

関所跡から先は石畳の下り坂が続く。

普通の下り坂なら我慢できるのだが、段差の大きい階段が続く区間は地獄だった。

熊野本宮大社に到着!

熊野本宮大社

13時に熊野本宮大社に到着!長かった!

小辺路のルートでは熊野本宮大社の裏鳥居に到着するため、表の鳥居まで移動してゴールの写真を撮影しようと思ったが・・・。

熊野本宮大社

膝が死んでいる僕にはちょっと無理!ということで鳥居の撮影は最後にすることにした。

熊野本宮大社

しばらく境内をウロウロ散策した。

八咫烏のポスト

八咫烏

八咫烏

八咫烏(ヤタガラス)のポスト。

八咫烏は熊野本宮大社のお仕えで日本サッカー協会のマークなどにも使われている。

しばらく境内を散策して撮影禁止の本堂に参拝したあとは、階段を下りて熊野本宮大社の表鳥居まで移動した。

ここまで移動してきたところで足の痛みが限界を超えており、これ以上歩くのはやめておこうと思い、ここから少し先にある大鳥居に行くのは見送った。

バスで新宮駅まで移動

熊野本宮大社には最寄りの駅がないため、路線バスを利用してJR新宮駅まで移動する。

バスの時刻まで少し時間があったため、併設されている建物のトイレで着替えと汗の拭き取り作業を行った。身綺麗になった僕は昨日から同行してくれたパートナーに別れを告げてバスに乗り込み家路についた。  

新宮駅に到着

Untitled

15時30分。

JR新宮駅に到着。

スマホの電車乗り換えアプリで家までの経路を調べたところ、17時30分まで新宮駅発の電車が無いことがわかった。

熊野本宮大社でちゃんと調べておくべきだった。

この日は3連休の最終日だったが、新宮駅から名古屋までの電車も名古屋から新横浜までの新幹線も指定席を押さえることができたのは幸いだった。

新宮駅前の「徐福寿司」で秋刀魚寿司を食べる

徐福寿司

新宮駅の駅前は時間をつぶすための店が殆ど無い。

とりあえず腹ペコだったので駅前の「徐福寿司」というお店に入ることにした。

どうやらこの辺りでは秋刀魚寿司というのが名物らしく、割と手頃な値段だったのでビールと一緒に注文した。

秋刀魚1匹丸ごとご飯に張り付いているような見た目はなかなかのインパクト。

味は上々でどんどん進む。ビールと一緒に美味しく頂いた。

帰宅

寿司を食べたあとは新宮駅から電車を乗り継いで自宅へ。

自宅に着いたのは夜11時くらい。

荷物は殆どそのままにベッドに潜り込んで眠った。  

旅を振り返って

世界遺産の熊野古道「小辺路」を歩く2泊3日の旅が終わった。

前泊した高野山を含めると3泊4日になるが過ぎてしまえばあっという間だった。

熊野古道の小辺路は有名なルートだから大勢の人たちに出会うかなと思っていたけれど、旅の道中で熊野本宮大社を目指している人に出会ったのは僕を含めてわずか6人だった。(トレイルランの選手たちを除く)

普段ならちょっと歩けばコンビニや自動販売機があって必要最低限のものは簡単に手に入るし、携帯電話の電波が途切れることはない。でも小辺路を縦走している間は携帯の電波は殆ど入らず、食べ物や飲み物の補給も計画的に行う必要があった。

日々の暮らしがいかに便利で素晴らしいものなのか、旅先での人との出会いの楽しさ、僕自身の体力不足などなど・・・色々と学びのある思い出に残る旅になった。

コメント

  1. がんぼ より:

    おつかれさまでしたぁ~、おでんや倶楽部でございます!!、あの観音堂の晩は一晩中トタン屋根をたたく雨音で眠れませんでした。ぜひ次回はご一緒したいですね!!これからもよろしくお願いします。

    • haradesugi masahiko より:

      先日はお疲れさまでした。
      僕は昴の郷に到着した段階でくたくただったのに、あそこからさらに観音堂まで行くなんて流石だなあと思っていました!
      ブログを拝見していると色々な所に行かれていることが分かり、やっぱり凄いお三方なんだなあと改めて実感しました。またどこかでお会いすることを楽しみにしております!

  2. 1192さん
    こんにちは
    おでんや倶楽部の魚信です。

    がんぼからここのブログ聞きました。

    細かくレポートされており、私たちと同じ道を歩いていたのが思い出されます。

    今回の小辺路山行ですが、私が和歌山に転勤になった時からの目標としていたコースでした。

    このために事前にルートの半分以上は分割で偵察しておりました。

    なので、最後の果無越えも事前に私が行っていたので、あっさり撤退したわけです。

    今思い出しても、あの峠の登りはとてもキツカッタことを思い出します。

    また、どこかのお山で会えるといいですね!
    これからもよろしくお願いします。(^-^)

    • haradesugi masahiko より:

      魚信さん、小辺路ではお世話になりました。

      果無峠の登りでのすれ違いにはそういう事情があったんですね^^
      最終日のあの登りはかなりキツかったですが、十津川で合流したソロの方と最終日一緒に歩いたことで何とかゴールすることができました。

      ブログを拝見していると、おでんや倶楽部の方々は季節を問わず様々な山に登られているようで、小辺路での余裕を感じる佇まいはそういう経験から来ているのだなと改めて感心してしまいました。

      僕は山は初心者なので、無雪期をメインに少しずつ活動範囲を広げて行きたいと思っています。
      またどこかでお会いできることを願っております!