【テント泊登山】秋の涸沢に紅葉登山してきた【2014年】

涸沢の紅葉 北アルプス 登山

10月1日から3日間休みを取った僕は、上高地の奥地にある涸沢までピークを迎えた紅葉を見に行くことにした。

前日の夜に上高地の手前の沢渡大橋駐車場まで車を走らせ、深夜0時を過ぎたところで駐車場に入り眠った。

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駐車場からバスで上高地へ

午前4時に起床。

まだあたりは暗かったが、駐車場で一夜を過ごした人たちが少しずつ活動を開始していた。

僕も車内で諸々の準備を済ませて駐車場のすぐそばの沢渡大橋バス停まで移動した。

この日の始発バスは午前5時。

沢渡大橋バス停は始発なので平日とはいえ乗車数は結構多い。出発後に途中のバス停でさらに数名乗車し、まずまずの乗車率で上高地バスターミナルに到着した。

上高地バスターミナル

上高地バスターミナル

外は既に明るくなっていた。

上高地バスターミナルには多くの登山者が出発の準備をしていた。僕は持って来たおにぎりを食べ、準備運動を済ませ、登山届を投函したのちに涸沢に向けて出発した。

上高地のランチ・朝食に | 上高地食堂【公式】
上高地のバスターミナル隣接の公営食堂です。信州の地物を使用したお料理で皆さまをお迎えいたします。ランチでのご利用はもちろん、早朝営業しておりますので、登山前にもご利用いただけます。上高地名物・河童焼きも。

時間に余裕のある方はバスターミナルの目の前に「上高地食堂」という食堂があるので、腹ごしらえをしてから出発するのも悪くないと思う。

河童橋

河童橋

日中は大勢の観光客で賑わう河童橋も早朝は殆ど人がいない。

バスターミナルから登山に向かう人たちが橋で記念撮影をするくらい。

更に歩いていくと以前に焼岳登山の際に幕営した小梨平キャンプ場を通る。

上高地の小梨平キャンプ場にテントを張って焼岳に登ってきた
日曜と敬老の日の連休を利用して北アルプスの焼岳(やけだけ)に登ってきた。 焼岳は本来日帰りで登る山だが、のんびり山登りをしたいという同僚の希望で、上高地の小梨平キャンプ場にテントを設営して荷物を軽くしたうえで山頂を目指すことになった。

平日ということもありテントは2張りくらいしか確認できなかった。

明神館

明神館

上高地バスターミナルから1時間弱で明神館に到着。

しばらく歩いてきたこともあり体が暖まってきた。

ここで上着を1枚脱いだ。

少し休憩したのち明神館を出発。

平行移動と言ってもいいくらい平坦な道が続くため、体への負担はほぼゼロに等しい。

登ってきた陽の光が木々の間から差し込んでくる。

徳沢

徳沢

徳沢に到着。

芝生のテント場が気持ちが良さそう。

奥には食事ができる建物があるし、炊事場やトイレもある。時間に余裕があればここで1泊するのも悪くなさそうな感じだった。

ここでも休憩を考えたが、混雑していたので立ち止まらず先へ進んだ。

横尾

ここは涸沢方面と槍ヶ岳方面の分岐点。

ここから先は涸沢までトイレがないので、荷物を下ろして休憩&トイレ。

本谷橋へ

この辺りまでくると周辺も遠くに見える山も良い感じに色づいているのが分かる。

休憩を済ませて横尾を出発。

横尾大橋を超えると上の写真にあるような登山者への注意書きの看板が立っていた。

野生動物と遭遇

橋を渡ってしばらく歩いていると道の脇の草むらがガサガサと大きな音を立てた。

もしかして熊!?

体が緊張で強張った。

飛び出てきた物体はニホンザルだった。

サルたちはこちらを気にもせずにのそのそとマイペースで登山道を横断して草むらに消えていった。

屏風岩

横尾からしばらく歩いてると左手に巨大な岩の山が見えてくる。

こちらが屏風岩。

こんな岸壁に紅葉した木々が生えていてびっくり。

しかもこの屏風岩、クライマーの方々が登ったりもするらしい。すごい。

本谷橋に到着

本谷橋

横尾からしばらく歩くと本谷橋という吊り橋に到着する。

本谷橋

ハイキング感覚で楽々歩いて来れるのはここまで。

本谷橋

本谷橋から先は本格的な登山道になるため、ここでエネルギーを補充して後半戦に備える。

いざ涸沢へ!

軽く休憩した後に出発。

本谷橋まではただの準備運動でここからが本番。

本谷橋から先は、ここまで続いた緩やかな道とは違った本格的な登山道。気を引き締めて1歩1歩上を目指して歩いた。

それにしてもこの紅葉は何だ?

こんな紅葉見たことがない。

赤・黄・緑の異世界

ナナカマドは真っ赤に染まり、山の木々も綺麗に色付いている。

この日は天気が良く日差しが強かったので体力の消耗が激しかった。

しかし次から次へと色鮮やかな紅葉が目に飛び込んでくるため、立ち止まって写真を撮影したり、ついでに水分補給をしたりと、落ち着いたペースで歩くことができた。

涸沢の紅葉

こんな風景普段暮らしていて見れますか?

涸沢の紅葉

立ち止まって撮っちゃうでしょう。

たぶん目を閉じてカメラを適当に構えてシャッターを押しても素晴らしい写真が撮れると思う。

涸沢に到着!

涸沢の紅葉

涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐。

ヒュッテ泊の方は左から行った方が早いが、テント泊の場合は右に行った方がテント場の中心部に到着できるので僕は右に進んだ。

涸沢のテント場

涸沢の紅葉

涸沢のテント場に到着。

受付開始時間まで時間があるため事前に場所取り&テントの設営。

涸沢のテント場は岩や石がゴロゴロしていてペグが刺さる場所がほとんどない。

涸沢のテント場

こんなの岩場のどこにテントを張ればいいんだ!?と最初は思っていたが、よく見てみると所々にテントを張るために整地された場所があることに気がつく。

通路に出やすくて涸沢ヒュッテに行きやすい、かつ平らな場所を見つけて場所を確保。

今回選んだ場所は地面がご覧のような場所なので、テントの中にはサーマレストの蛇腹式のマットを敷いて、さらにその上にエアーマットを敷く2重構造にしてみた。

これで背中に岩の凹凸を感じずに済む。

もちろんペグは刺さらないので、石を重りにしてテントの張り網を固定する。このような場所だから重しにする石は選びたい放題。

無事にテントを設営して一安心。

改めて周囲を見渡すと絶景が広がっていた。

涸沢パノラマ売店でおでんセットを食べる

涸沢のテント場の受付はテント場中央にある受付で午後2時頃~5時まで行われる。到着が早い場合は先にテントを設営しておいて、時間がきたところで申し込むという流れになっている。

そんなわけで涸沢ヒュッテの売店でおでんセットを購入し、テント場の受付開始時間まで優雅な時間をすごした。

冷えたビールと暖かいおでんが僕の体に染み渡る。

絶景を眺めながらのビールは何度味わっても飽きることがない。

テント場でのひと時

Untitled

涸沢ヒュッテのテラスから見たテント場。

紅葉の時期の涸沢は週末には物凄いテントの数になるらしい。晴天で最高の紅葉なのにテントがまだあまり張られていないのは、到着時間が少し早かったことと平日だからなのかもしれない。

涸沢ヒュッテのテラスでしばらく休憩したのちテント場の受付を完了させテントに戻った。

受付を済ませると写真右下にあるようなテント設営許可証を貸し出され、ちゃんと受付を済ませたテントですよという証明になる。

特にすることもないため、売店で買って来たビールを飲みながら周囲の景色をぼーっと眺めたり、写真を撮ったりと、有り余る時間をのんびり過ごした。

涸沢の紅葉

涸沢の紅葉

こんな景色を眺めていると日々の悩みや仕事の事などどうでもよく思えてくる。

涸沢は周囲を高い山々に囲まれたカール状になった地形に位置しているため、日没よりも早い段階で太陽が山の向こうに沈んで行ってしまう。

したがって真っ暗にはならないが割と早い時刻で太陽が見えなくなってしまう。

上の写真は16時55分に撮影したもの。

陽の光が当たる場所がすでにごく一部でしかないことが分かると思う。

晩ご飯&就寝

日没が近づいてきたのでとりあえず晩ご飯。

いつもの尾西の白飯にレトルトカレーのパターン。

今回は無印の「ごろり牛肉のスパイシーカレー」をチョイス。名前の通り大きな牛肉がゴロゴロ入っていて、ピリッとスパイスが効いていてとても美味しかった。

食事を終え周囲も暗くなってきたためシュラフに入って眠ることにした。

夜はそれほど寒くはなく風もほぼ無風だった。

最高の天気のもと最高の紅葉を堪能した1日目。2日目は奥穂高岳か北穂高岳に登ろうと考えていたのだが・・・。

涸沢の朝

早朝4時に目を覚ました僕は今日どうするかを考えていた。

昨日の夕方くらいに、近くにテントを張っていた登山者の方に「最新のヤマテン(山の天気予報)によれば明日と明後日は天気がかなり荒れるらしいよ」という情報を得ていた。

当初はテントをそのまま張っておいて、最低限の荷物を持って奥穂高岳か北穂高岳に登る予定だった。テントから顔を出すと空には雲ひとつない快晴。

本当に雨なんて降るのだろうか?

とりあえず天気と今日の予定はモルゲンロートを見てから決めよう。そしてまずは飯だ・・・と朝食の準備を始めた。

セブンイレブンで買った金の麺。

具は何も入れずに麺のみ。味は普通。  

涸沢のモルゲンロート

モルゲンロートとは朝日が山肌を照らす朝焼けのことで、モルゲンロート(Morgenrot)のモルゲン(Morgen)は「朝」を表し、ロート(rot)は「赤い」を意味するらしい。

涸沢の朝といえばモルゲンロート。

涸沢のモルゲンロート

朝食を終えて外に出てみると外はうっすらと明るくなっていた。

山の麓のほうから物凄い勢いでガスが上昇してきて涸沢周辺をいちどは飲み込みかけたが、日の出前にガスは晴れた。

そして・・・。

涸沢のモルゲンロート

徐々に朝日に照らされていく穂高の山々。

山肌が赤く染まっていく。

初めて見たモルゲンロートは素晴らしく、朝の寒さを忘れてしまうほど美しかった。  

ふと後ろを振り向くと登山者がゾンビのように歩いていた。

下山することにした

麓から吹き上げていたガスも徐々に消えて今日も快晴。

涸沢の紅葉

テント場や涸沢ヒュッテからはモルゲンロートを見終えた人たちが北穂高岳や奥穂高岳に向けて続々と出発していった。

涸沢の紅葉

昨日テント場にいた方から教えてもらった天気予報によれば今日は昼くらいから天気が崩れるらしい。

こんな雲ひとつない晴天が昼には崩れるって本当なの?

・・・疑ってしまうが、足の具合も良くなかったし、テント場での悪天候は以前の北岳登山で懲りていたので、紅葉を楽しんだ今回は無理せず下山することにした。

涸沢の紅葉

とても名残惜しい景色ではあるけれど仕方がない。

また来ればいいのだ。

ミラーレス一眼のバッテリーが切れる

涸沢の紅葉

今回の登山の前に長年使ったCanonのEos Kiss X3からPanasonicのLUMIX GX7にカメラボディとレンズを変更した。

タイムラプスなどカメラを長時間使う撮影なども想定していたので、予備のバッテリーを1個持って来ていたが、下山開始の段階でバッテリーが切れてしまった。

したがって涸沢を出発して少し経ったところから下山するまでの写真撮影はスマホオンリーとなってしまった。

ブログをご覧になっている方からすれば五十歩百歩に見えるかもしれないが、僕には越えられない壁が存在している・・・というのは嘘で人の撮った写真を並べられて質問されても正解できないような気がする。

あくまでも自己満足の世界。

空模様

徳沢を通り過ぎたあたりまで戻ってきたところで、穂高の山々に覆いかぶさるように雲が出てきているのが見えた。

穂高周辺の天気は徐々に悪化しているようだった。

朝は雲ひとつない快晴だったのに・・・山の天気は変わりやすい・・・山専門の天気予報は信用しておいて損はないなと思った。

ヤマテン山の天気予報
ヤマテンが提供する山の天気予報です

上高地バスターミナルから沢渡大橋駐車場へ

河童橋周辺まで戻ってきた。

早朝は閑散としている河童橋も昼を過ぎると観光客でいっぱいなっていた。カジュアルな服装の旅行者(観光客)と、下山してきた小汚い登山客のコントラストが面白い。

バスが出発するタイミングで上高地バスターミナルに到着した。慌ててバスに乗り込んで車を停めてある沢渡大橋駐車場に戻った。  

おわりに

勢いで取った平日休みに天気がビタッとハマった涸沢テント泊登山だった。

紅葉のピークを迎えた絶妙なタイミングで、かつ最高の天気に恵まれた涸沢はとても美しかった。涸沢の紅葉を見るために登山客が殺到するのも無理はないなと思った。

北穂高or奥穂高のピークを踏めなかったのは心残りだが、登山初心者が素晴らしい紅葉を見た上にピークハントまで望むなんて欲張りすぎる。

奥穂高岳や北穂高岳はまた別の機会に挑戦したいと思う。 

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