4月下旬の日曜日。
年が明けて登山から遠ざかっていた僕は、そろそろ体を山登りモードに切り替えようと思い、丹沢の塔ノ岳に登ることにした。
大倉の駐車場に到着したのは朝6時前くらい。いつも使っている大倉バス停前の駐車場は3台程度の空きしか残されていなかった。
荷物を持ってバス停そばのトイレで用を足して出発。
塔ノ岳を目指して大倉を出発
この日は快晴。
久しぶりの登山だが、日帰り装備なので足取りは軽い。
麓は新緑の時期を迎えていた。
太陽の光を浴びて透き通って見える木々の葉が綺麗だった。
本格的な登りに突入
見晴茶屋を超えたあたりから徐々に傾斜が出てきて、大倉尾根の醍醐味?である階段地獄が始まる。
「やっぱり登山っていいよなあ」と久しぶりの山登りで高ぶっていた気持ちが、延々と続く階段を登っているうちに萎えてくる・・・。
体に蓄積していく疲労を感じながら足を前へ進める。
堀山の家で小休止。
サコッシュからブラックサンダーを取り出して立ったまま口に放り込んだ。
堀山の家を超えても階段地獄は続く。
この辺りまで来ると「この階段はいつまで続くんだよ!」と若干イラついてくるが、花立山荘に近づくにつれ、背の高い木々が少なくなり、自分がどのくらい登ってきたのかを背後の絶景が教えてくれる。
花立山荘で休憩
階段の先にのぼりが見えたら花立山荘はすぐそこ。
8:16
花立山荘に到着。
外は快晴で日差しが強い。
外で呑気に休憩する気分にはなれなかったので、花立山荘に入ってコーラを買って休憩することにした。
ここまでの道中で体がだいぶ温まっていたが、窓や入口から時折抜けていく爽やかな風のおかげで熱を持った体をクールダウンさせることができた。
花立山荘の外には桜が咲いていた。
下界の桜は今年は開花が早く3月中に咲き始めて4月早々には散ってしまっていた。
4月下旬に桜が見れるとは。
ラストスパート
花立山荘で休憩をとったことで、階段地獄で目減りしていた体力がだいぶ回復した。
金冷シの分岐を経て塔ノ岳山頂に向けてラストスパート。
塔ノ岳山頂に到着
9:00
塔ノ岳の山頂に到着!
大倉の駐車場を出発したのが朝の6時だったから休憩込みで約3時間くらいかな。
この日は雲ひとつない快晴で、塔ノ岳山頂から富士山がよく見えた。
今回は塔ノ岳の山頂まで来た段階で、そのまま来た道を戻るか鍋割山を経由して下山するかを決めようと思っていた。今回は久しぶりの登山で体力面での不安があったが、まだまだ歩けそうだし、膝に抱えている爆弾も今のところ問題なさそうだった。
よし、鍋割山で鍋焼きうどんを食べよう!
僕は鍋割山経由で下山することに決めた。
塔ノ岳から鍋割山へ
麓のあたりは新緑の木々が綺麗だったが、山頂付近はまだこれからといった感じ。
金冷シの分岐から鍋割山に向かう。
鍋割山までの道は激しいアップダウンはなく歩きやすい。
そして所々で少し遅めの春を感じることができた。
鍋割山荘の鍋焼きうどんを食べる
9:56
鍋割山に到着。
鍋割山と言えば鍋割山荘の鍋焼きうどんである。ここに来て鍋焼きうどんを食べないのは焼き肉屋に入って肉を食わないのと同じである。(個人の感想です)
鍋割山荘の人気メニュー(それ以外のメニューがあるのかは分からない)「鍋焼きうどん」は、混雑していると注文してから出来上がりまでに結構時間がかかる。
鍋焼きうどんの注文方法
モタモタしていると食べる時間が遅れてしまうので、ここに到着したら間髪入れずに注文しなければならない。小屋の外のベンチにバックパックを置き、鍋割山荘に入って鍋焼きうどんをオーダーする。
注文方法はカウンターにある用紙にカタカナで苗字を書き、その横に注文数を書く。
そして小屋の中で名前を呼ばれるまで待機する・・・といった流れ。「自分の順番はあとどれくらいかな?」なんてカウンターの記入用紙を見に行こうものなら中にいるオヤジさんに怒鳴られるので、呼ばれるまで大人しく待たなければならない。
この日は到着が早かったので注文後すぐに食べることができた。
鍋割山で鍋焼きうどんを食べる
このような快晴の日は小屋の中で食べるよりも外で食べた方が良いのは明白。
適当な場所に座って富士山を眺めながら鍋焼きうどんを頂いた。
こちらが鍋割山荘の鍋焼きうどん。
具材がたっぷり入っていて非常に美味しい。このボリュームと味で千円は破格の値段だと思う。
あっという間に平らげてしまった。
大倉へ下山
お腹も膨れたところで大倉に下山する。
まだまだ早い時間ということもあって、鍋割山に登ってくる大勢の登山者たちとすれ違った。
彼らはオヤジさんに怒られずに鍋焼きうどんを食べることができたのだろうか?
11:31
後沢乗越。
まだまだ先は長い。
さらに下っていくと沢に出る。
昼を過ぎても登ってくる登山者がいて驚く。
小屋泊予定の方々だろうか?
12:08
二俣に到着。
ここには水が入った大量のペットボトルが置かれていて、通りすがりの登山者たちがボランティアで鍋割山荘まで荷上げしている。
さすがにこの時間になるとペットボトルは1本も残っていなかった。
二俣から先は林道をひたすら歩く。
走れる人は走ってしまったほうが退屈な時間を短縮できていいと思う。僕もあわよくばと思っていたが、だいぶ疲れていたので無理せず大倉まで歩いた。
13:05
大倉バス停に到着。
二俣から1時間ほど林道を歩き、スタート地点である大倉に戻ってきた。
バス停には登山を終えた登山者たちが列をなしてバスの扉が開くのを待っていた。この日は丹沢の開山祭が行われていたようで、バスの向こう側にはモンベルやグレゴリーなどの登山メーカーが出店していた。
会場には食べ物なども販売していたが、気になるものがなかったので何も買わずに帰ることにした。
今年1発目としてはまずまずの登山だったと思う。
YouTubeに丹沢登山の動画を公開中
今回の塔ノ岳・鍋割山登山では写真以外に動画も撮影した。
アングルに変化のない主観での撮影ばかりで退屈かもしれないが、雰囲気が少しでも伝われば・・・。
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