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蘇州に行くには高速鉄道を利用する必要があり、上海駅の切符売場で切符を購入しなければならない。少し前までは自動発券機で切符が買えたようだが、最近になって外国人の自動発券機の利用が出来なくなってしまったようだ。
そんなわけで窓口で切符を買う際に提示するメモを前日にインターネットで調べて準備しておいた。
外国人は上海駅の自動発券機が使えない
上海駅の切符売場に行列ができていた。
窓口は4つくらい開いていたけれど、どの窓口にも行列ができていて妙に殺伐としていた。
僕は日本語以外話すことができないため用意しておいたメモだけが頼り。
無事に切符が買えるのか心配だったが、メモを提示したら何の問題もなく購入することができた。購入したのは二等座席という上から2番目に良い座席。
往復で80元。
上海駅は電車の発車直前までホームに降りることができないようで、10分前くらいになってようやくホームへ降りる改札を通ることができた。
どの号車に乗ればいいのか分からない
切符の右上を見て「号」という漢字が書いてあるから僕は10号車だろうと思い、10号車の車両に乗り込んだが、僕の席と思われるところには既に別の客が座っていた。
10号車ではない?思い、ホームにいた乗務員らしき女性に切符を見せると「この車両じゃない」といった素振りをされた。
ということは4号車か・・・。
発車時刻が迫っていたのでダッシュで4号車まで走り、無事に座席を確保することができた。
そして電車に揺られること約30分。
蘇州に到着した。
蘇州駅に南口があれば・・・
蘇州の観光地は駅の南側一帯に広がっているが、南口が工事中だったので北口からぐるりと遠回りして南側に出た。
これまでの上海観光記事をご覧になってもらえば分かる通り、今回の旅は飛行機のチケットを購入して適宜「地球の歩き方」を見て殆どその場で行先を決めるという適当な海外旅行。
事前に何も調べていなかった僕は、蘇州の観光地はすべて徒歩で回れるものだと思っていた。
バスやタクシーを利用できそうな雰囲気が駅前にあるにはあったが、言葉のコミュニケーションがとれない僕は、とりえず歩きでも大丈夫だろうと勝手に決めつけてしまった。
蘇州有情 北寺塔
途中でなんだか目立つ塔があったので立ち寄った。
蘇州有情 北寺塔は蘇州で最も古い仏寺らしい。
25元払って中に入り休憩。
塔の上部まで階段で登ると蘇州一帯を望むことができる。
上海市内と違って低層な建築物が多かった。
大きな通りには綺麗な建物が並ぶが、少し裏手に入ると途端に雰囲気の違う古い家々が並んでいて、そのギャップが凄かった。
世界遺産の拙政園へ
蘇州は大小様々な庭園があり、それらの幾つかが世界遺産に登録されている。
僕はまず地球の歩き方の蘇州コーナー最初に紹介されている拙政園という庭園に行った。
入場料を払ってさっそく中に入る。
庭園内も外と言えば外なのだが、緑に囲まれているせいなのか、これまで歩いてきた外の気温よりも少し涼しい気がした。
拙政園の中は思っていたよりも広く、手入れされた庭園内はとても綺麗で風情がある・・・・が、蘇州駅から太陽に照らされながら汗だくで辿り着いた苦労を報いるだけの感動は無かった。
庭園を歩きながら「世界遺産だからといって興味のない場所に来るものではないな・・・」と反省した。
確かに良い場所だと思う。
でもまた来るかと聞かれたら答えはノーだ。
しばらく拙政園の中をゆっくり歩き、時折座って休憩したりしながら体力を回復させた。
さて、どうしよう。
蘇州の主な観光地は庭園である。
ただこれ以上庭園巡りをする意味があるのだろうか?そう思いながら平江路を歩いた。
あと一つくらいは観光地を訪れたいなと思っていたのだが、猛烈に腹が減ってきたため、蘇州に来たら絶対に食べようと思っていた店に行くことにした。
同得興の水晶担麺
蘇州に来たからには蘇州麺を食べなければ!ということで地図を見ながら同得興に辿り着いた。
店内に入り右側のカウンターで前払い。
何を言っているかさっぱり分からなかったが、それらしいメニューを見つけたので指差し注文。お金を払い受け取ったレシートを奥の厨房の窓口に出してしばし待つ。
同得興の水晶担麺。
麺は九州地方のとんこつラーメンのような細麺で香りに少しくせがある感じ。
麺の量はまあまあ多めで日本のラーメンで言うところの2玉分くらいはあると思う。スープはコクがあって飽きないサッパリ系。
チャーシューもすごく柔らかくて美味しかった。
それなりにボリュームがあった水晶担麺だが、あっという間に食べ終わってしまった。
世界遺産の庭園と同得興の水晶担麺のどちらに満足したかは言うまでもない。
蘇州駅へ戻る
帰りの電車は17時過ぎ。
まだまだ時間はたっぷりあるが、歩き通しで疲れてしまった。
とりあえず歩いて蘇州駅まで戻り、ベンチに座って行き交う人々を観察したり、iPhoneのゲームをしたり、うとうとしたり、ウロウロしたり、非常に勿体ない時間の使い方をして潰した。
そして17時の電車に乗って上海駅に戻った。
ホテルへ
ホテルの最寄り駅である南京東路に戻った頃にはもうくたくただった。
晩ご飯を食べる場所に考えを巡らせることすら面倒になっていた僕は、再びファミリーマートのお世話になることにした。
軽く飲んで食べてベッドに横になった。
上海で上海をプレイ。
くだらないことをしていたら眠くなってきたので眠ることにした。
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