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アユタヤはかねてから興味のあった遺跡群。
パーンパイン宮殿とアユタヤをまわる現地のオプショナルツアーを使って観光してきた。
早朝に指定のホテルからピックアップしてもらって集合場所に集まり、そこから各ルートごとの車両に振り分けられてツアーがスタートした。僕たちは15人くらいの団体で大型バスに乗ってアユタヤ方面に向かうことになった。
今回ついたガイドさんは渡辺直美っぽい女性の方で日本語はまあまあ。時折ジョークを交えながらガイドブックには乗っていない情報なども教えてくれた。
パーンパイン宮殿
西洋建築を取り入れたアユタヤ歴代王が利用した離宮ということらしい。
非常に手入れされた綺麗な庭が広がっていて、建築物も非常に良い状態で保管されているようだったけれど、まあ特に印象に残るようなものは無かった。
他社のアユタヤのオプショナルツアーを見てもこのバーン・パイン宮殿がコースに含まれていることが多く、ゆっくりアユタヤだけを見て回ることができるツアーが無いのが残念だった。
ちょっと小奇麗にまとまりすぎていて、これといったものが無かったような気がする。
ワット・ヤイ・チャイ・モンコン
初代ウートン王がスリランカ留学から戻った僧の為に立てた寺院で、20代ナレスワン王がビルマの皇太子との象上の一騎打ちで勝利した記念に立てた戦勝記念塔がある。
象に乗って一騎打ちって、長さのある武器で戦わないと人間に攻撃が届かないような気がするんだけど、当時はどんな感じで戦っていたのかな?
記念塔を囲う様にたくさんの仏像が並べられている。
犬も
猫も
仏様も・・・みんなまったりしていた。(涅槃仏はそういう像ではないんだけどね)
この寺はアユタヤの中心部から離れているため、ビルマ軍による破壊行為は及ばなかったのか、保存状態は良好のように思えた。
ワット・プラ・マハータート
ここはビルマ軍によって徹底的に破壊されており崩壊した遺跡が広がっている。
ここで有名なのはガジュマルの木の根に取り込まれた仏像の頭部。
到着後はガイドさんがこの遺跡がどのようにしてビルマ軍の侵攻を受け破壊されたのかなどの説明を受け、崩壊した遺跡の方向にみんな注目していた。
説明が終わり歩き出そうとした時に、ふと右側に何かあることに気がついた。
さりげなく存在する木の根に埋もれた仏頭。
本に掲載されるときはこんな感じでアップの写真が使われることが多いのだが、実際は結構足下にあって目立たない。
ここの撮影ルールとして一緒に記念撮影する場合は、仏像の頭よりも顔の位置を上にしてはいけないらしい。ただカメラで撮影するぶんにはどのように撮っても構わないということだった。
修復され残っている仏像はこれくらいで他の仏像は徹底的に破壊されていた。
印象的だったのが頭部と右手が全て切り取られていたこと。これはビルマ軍が仏像の頭部には宝石が埋め込まれていると信じていたこと、右手が金で覆われていたことで、それらを切り取って自国に持ち帰ったという説と、単なる火事場泥棒説などがあるとのことだった。
カンボジアのバイヨンの入口でも石像の頭部などが沢山切り取られ盗まれたと現地のガイドが言っていたから、アユタヤも同じ様に誰かが盗んで行ったんじゃないかなあと思うんだけど、実際はどうなんだろう?
建物も徹底的に壊されていて見る影もない。
頭部の無い仏像がそこらじゅうに点在し、唯一の頭部が木の根っこに埋もれているという何とも奇妙なお寺だった。
アユタヤ王宮跡とワット・プラ・シー・サンペット
こちらはアユタヤ王国の中心であった王宮があったとされる場所。
こちらもビルマ軍の侵略によって完全に廃墟化してしまっている。レンガ作りの上に漆喰で固められたワット・プラ・シー・サンペットは3つの塔それぞれに3人の王の遺骨が納められているという。
遺跡は色んな所で修復作業が行われていた。
いつか元に近いかたちに復元されるのだろうか?
ワット・ローカヤースッター
ガイドさん曰くこれが本物の涅槃仏なのだとか。
涅槃仏とは釈迦の入滅の時の姿と言われていて、バンコク市内のワット・ポーやワット・ヤイ・チャイ・モンコンにある横たわっている仏像は違うらしい。
本物の涅槃仏は枕が蓮の花でできていて、枕の向きは北だから、それらに該当しない涅槃仏は偽物だと言うことなのだとか。
どうでもいいけどストリートファーターのサガットのステージのモデルになったと言われているのもこの場所らしい。
こっちの方がスリムで穏やかそうな表情だけど。
お供え物のそばにあった像には金箔らしきものがかなり雑に張り付けられていた・・・。
どこの遺跡にも呑気な野良犬たちがゴロ寝していた。
宮殿と4箇所の遺跡をまわってツアーは終了。
おまけ:ファンタを飲む象
渡辺直美似のガイドが売店でファンタを買って象に飲ませていた。
「無」な表情でファンタを飲む象。
そしてその奥にいる外国人男性の「無」な表情。
なんでしょうかこの空間は。
このファンタを飲む象と象乗り体験の時間は不要だなと思った。たぶん写真の外国人男性も僕の意見に賛成してくれたはず・・・。
バイキング方式の昼ご飯はまあまあ良かった。
この日はホテルに帰るまで雨に降られることはなかった。
キャベツ&コンドーム レストラン
いったんホテルに戻り晩御飯をどうしようか考えた結果、気になっていた「キャベツ&コンドーム レストラン」という店に行ってみることにした。
コンドームが沢山。
こちらにも・・・。
トムヤムクン。
チャーハン。
コンドームは意味不明だったけど料理は美味しかった。
食後はホテルに戻って翌日に備えた。
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